ポリエチレンフィルムによる超高気密は夏にこそ本領発揮

1997年の事務所設立以来全く変わることのないポリエチレンフィルム0.2mmによる超気密施工。

「緑の家」では1997年から26年間、上のポリエチレンフィルム0.2mmで超高気密住宅を設計している。そしてこれは今後も変わらないと強く思う。この理由はこの6月~9月のブログで度々お伝えしているが、久々に心が震えたので何度も載せる意義はある。

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Ⅴ地区新潟以南の超高断熱住宅は全て遮熱ガラスがよいかも その2 女性に優しく

エクセルシャノンさんのカタログから

先回の続きである。私のポリシーは住宅の定説を疑って考えることであるため、10年前の提言である風呂CFと同様に、省エネを推奨する方面の方々から猛反発されそうな内容である今回の話題・・・何故遮熱ガラスが良いのか・・・の理由の2番目である。

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県境さんぽくの杉の木の家

平屋なのにお隣の2階建てに近い屋根高を持つ美幸町の家。

現在旧新津市(現新潟市秋葉区)に建築中の美幸町の家は、旧山北町で製材された杉の集成材を柱や梁に使っている。杉ラーの私にとって現場に伺うと構造材の杉の匂いに満たされる幸せを感じる。

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長期優良住宅の劣化の軽減
透湿防風防水シートと胴縁

長期優良住宅の認定を受けるためには地面から1m以内にある木材はこの通気胴縁まで劣化の軽減を行わなければならない。

以前ご紹介したある大手ハウスメーカーの外壁下地施工中の写真。白矢印で木材の色が違っているのは、矢印から下の茶色っぽいところが加圧防腐防蟻処理材を使っているからである。

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Ⅴ地区新潟以南の超高断熱住宅は全て遮熱ガラスがよいかも その1

2017年に完成した伊達の家。南面はすべてガラス壁のような家としたがそれはある理由がある。

超高断熱高気密住宅は、冬期お日様を室内にできる限り呼び込み無暖房住宅にすることが一つのステイタスのように言われている。しかしそれは周囲景観に恵まれている家では本当にそうなのだろうか?・・・とまたエコ派から反感をかいそうなつぶやきである。

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その2

2023.09.12 宣言通り外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

1日の温度と湿度の変化で吸放湿する数種類の壁の実測データ。RH60~70%付近で吸放湿が入れ替わる。ソースは画像上に記載。

今回の「空き屋の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事」は提言16としたい。2007年から始まった提言だが既に16にもなり過去の提言には、その提言した年代をみれば既に常識になっている事もある。過去の提言は・・・

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提言16
空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事。その1

2023.09.12 宣言どおり外気のデータを気象庁から敷地内データに修正しそのため文章とグラフも修正した。

2023年で築31年の旧拙宅では、この一年間人が住まない家となった。

何回がブログに上げたとおり、現在旧自宅になった寺泊の家は人が一年間住んでいない。通常人が住まないと家が傷むと言われ、20年くらい前にも5年ほど住まない時期があった。その時はしっかり第三種換気を24時間行っていたが、時折帰ると少しカビ臭があるような感じで、よい空気とは言えなかったが、今年は換気を全て止めたら全く臭わず昨夜まで住んでいたような感覚。さてどのように管理したのか。

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耐力壁検査 その② 面材耐力壁と筋かい耐力壁

2023年8月29日ハイベストウッドの記載で緑字加筆修正

木造軸組工法の耐力壁には面材型と筋かい型がある。それぞれメリットとデメリットがあるが、建築基準法で規定されている数値を比較すると大きな違いがない。しかし裏話と称して「筋かいはだめ、面材がよい」とのような話をよく聞く。しかもその耐力算定基準に関与した方からの話と称しての情報に触れると・・・それはどうかと思う。

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耐力壁検査 その①
筋かい金物選定

松浜ヒルサイドの家に耐力壁検査に伺った時に筋かい金物の選定シミュレーションを行った。5種類のタイプの金物での比較。

先日お伝えしたように20年以上図面指定し定番だったEGガセット筋かいプレートが廃盤になり入手が困難になっている。このため今後の代換え品を選定しなければならないので様々な金物を現場に持ち込んで検討した。

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2023年建築学会梗概からの論文 ① 浴室循環扇

本ブログにある図や表は全て建築学会の梗概集PDFからPScである。

今年もこの季節がきた。今年はリアルで行われる建築学会。少々フライング気味だがその中で面白いと思ったものをいつものようにご案内する。最初は・・・なんと風呂CF(論文中では浴室循環式と呼ぶ換気装置)の事。

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IHにおけるレンジフードの捕集~水の沸騰時~   
査読論文から

近年の住宅は燃焼しないIHコンロのシェアーが一定数有り、ガスコンロと違い、燃焼ガスそのものの上昇気流がない時の油煙や水蒸気、煙などの捕集の知見がまだまだ少ない。そんな中で20年ほど前からIHコンロにおける最適なレンジフードを研究している恩師ラボの最新査読論文を紹介する。

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厚物合板の屋根の耐久性は大丈夫か?続編

Ver2が2023年5月に発刊されており厚物合板を扱う人は一読してほしい。

厚物(24mm以上)の合板を屋根に又は桁上に使う時の手引きとしては一度はよまれた方は多いとおもう。私はつい最近読んだが嗚呼やっぱり記載があるか・・・と改めて感じている。

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住宅の換気の選定 その5

一昨日アップしたeACHのこと・・・丁度8月は換気の事と風呂CFのことを中心にブログアップしたいと思っていたので結構驚いてしまった。5回/hが現時点での仮指針(目標数値)とのことだし、その半分をRAをHEPAフィルターで漉してつかうとすると、100m2(30坪)くらいの除湿量は8.7g/m3×150m3=1.3L分/時間の2.5倍で3.25L/hで24時間で78L。78Lのうち潜熱の交換が50%だとする換気負荷分だけで約40L/日の除湿を処理しないといけない。まぁ今の空調ならちょっと無理。

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eACH(相当換気回数)が5回/hで現法の10倍の換気。

先日のHEAT20セミナーで紹介されたこのeACHとは、空気清浄機で濾過された空気も外気と同様に扱って、換気量を一桁多くすることで感染性微粒子濃度を減らす考え方で、従来の新鮮空気のみでの換気回数とは別の手法で室内環境を良くしようとの思考である。実はそれが5回/hがよいのではないかとの内容で、今後の換気の新たな指針になるかもしれないとのことだった。その現在の10倍の相当換気量に全身の力が抜けた。

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今年で通風を信じる人がほとんどいなくなるだろう

8月上旬は全国一の暑さとなった事務所のある三条市。とあるネットニュースから。

昨年と一昨年の建築学会の論文は、住宅においての換気だけでなく通風(窓をあけて外気を入れる事で涼をえる行為で換気とは別物)の研究発表も盛んに行われていた。しかしここ数年の暑さと数々の体験から・・・もう一般の住宅地では通風で涼をとろうなんて夢の夢・・・というよりもう戻れない快適さを味わったので無理だろう。

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住宅の換気の選定 その4

換気の選定でその1からその3まで、第一種換気システムと第三種換気システムの違いを純粋に「換気効率」と「メンテナンス」から伝えた。ここまで消費電力とか快適さとかの違いについては選定の理由に入っていないところが重要。まずは換気の本質(しっかり換気ができているか)と長い目で見たときの考え方が選定を行う上で重要だと考えているからである。その4でようやく消費電力や快適性について少し触れたい。

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住宅の換気の選定 その3

その1では第一種換気の方が卓越風に影響されない換気効率が高い換気が無難にできる。その2では高性能フィルターを取り付けることで多少の空気の汚れを除去できることがよいとお伝えした。その3では少しメンテナンスについてと先日お伝えした一人あたり20~35m3/hの換気が簡単にそして無難にできることを伝えたい。

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住宅の換気の選定 その2

設置後一年経た給気フィルターの汚れ。表面のゴミより色が新品寺と全く違う細かい粒子のようなどす黒い汚れに注目してほしい。

お暑うございます・・・いやホントにアホらしい暑さの新潟県。昨日も三条で39.5度ともう40度。
さてその1では第一種換気システムが第三種換気システムより換気が卓越風に左右されず行えるとの事だった。これは第一種換気システムは給気を必ず電力で送風するシステムのため(第三種は給気はなり行きという面がある)である。しかし実はこれだけが第一種換気システムが「緑の家」にとってよい理由ではない。

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人の呼吸や匂いから考える換気量の計画

今年6月リニューアルしたビジネスホテルの換気スイッチ。

あるホテルに宿泊したときのお風呂場入り口にあった換気扇のスイッチ。スイッチは2つ有り、24時間換気の強弱と換気扇のON、OFFスイッチである。当然24時間換気のデフォルトは常時ON。24時間換気という言葉が理解されるようになったと思わせるスイッチ。

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小屋裏(ロフト)収納の今後

ご存じの通りオーブルデザインは北は北海道から南は九州までの沖縄と島を除く日本全国で設計を行っている。そこでいつも困るのが確認申請の規定の違いである。本来国内での建築基準法の規定は同じでなければならないが、条文では全て網羅できないこともあるので、この法で大きな市には建築主事なる職をおいて、その人の権限で判断している。しかしあまりにも都市によって解釈が違うと、建築主に対し平等性を欠くので上のような日本建築行政会議などで統一見解を出している。

がしかし・・・

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耐力壁検査 鹿嶋市の家

太平洋側の木の外壁の場合、軒の出は1000mmにも簡単にできるので屋根が大きく、これだけで無難な家といえる。

茨城県鹿嶋市に建築中の鹿嶋市の家の耐力壁検査に先日伺ってきた。いつも通り往復800kmであり「風」が車検だったのでカングーで伺ったので多少腰のすわりがいまいちだった。

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空調(エアコン)温度は好みで自由。

体長20~30cm級の鯖が数多く打ち上げられていた。

昨日は再び寺泊の土運び。定休日の今日は朝と夕方仕事。業務が多忙すぎて2日も休むことはできない。基本設計は無論、実施設計と工事監理と目が回りそうである。でもブログ書きは趣味なのでなんとか週3回以上はアップしたい。

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基礎断熱床下空間への外気導入の危険性とスラブ上断熱材への変化

今朝の三条の外気。露点温度は23度でこれは先週からほとんど変わっていないし、これが概ね9月まで続く。

今週の日曜にお引き渡した小新西の家で、「床下空間への外気導入の危険性」について検証したのでお伝えする。

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