新潟の住まい 自然素材の越後杉と耐震性、そして長期優良住宅

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昨日はこのブログの会社のメンテナンスが10時間もあり、エラー表示が出ていたと思います。訪れて頂いた方にはお詫び申し上げます。

赤字は2009.07.02加筆

数年前から新潟県では家の構造材でも地産地消を進めており、ある程度新潟産の杉を使うと補助金がもらえる。とても良いことである。この新潟県産杉は、越後杉と言うブランド名がついている。

そんな背景もあり越後杉を使ったと言う家のチラシをよく目にする。そこで気になるのが、越後杉をアピールするのに上のように小屋組みを露出させ室内に表している家がおおいのであるが、(写真は当事務所の「緑の家」である)丸で囲まれたところが、木と木を接合している箇所に使う補助金物がないこと。法律では「使いなさい」とあるが、具体的にどこにどの金物を使えと記載がないので設計者任せ。ところが品確法の性能表示の耐震等級2以上では、外周の接合部には計算して見合った金物を使用することと決まっている。耐震等級2以上はこれからの住宅の最低仕様であるのにもかかわらず認知が薄い。

チラシや実物でよく見るのはこの金物がない家は、特に中小建設会社に多い。この点は少々問題である。さらに「越後杉でしっかりした構造の地震に強い家」などと広告しているのに、品確法の耐震等級2以上を取得できそうもない建物がとっても目に付く。どうも建築業界には法律より一会社の広告の方が信用されるという面白い現象がある。建て主さんは、この広告の言葉を信じてしまう。

この度推進されている「長期優良住宅」では品確法の耐震等級2以上が条件となっているので、耐震性が気になるかたは、「長期優良住宅」の認定を受けるといいだろう。今なら補助金が100万もらえるので、長期優良住宅に取得にかかる事務手続きや申請料を払っても60万くらいになる。「長期優良住宅なんてだめだめ。」といっている方は、きっと耐震等級2以上を取る自信がないのだろう。長期優良住宅の仕様は、現在の住宅では最低基準仕様と国交省ではアナウンスしている。

PS 当社では越後杉はご依頼があれば使用しますが、補助金を頂いても少々お高くなることと、クレテック金物では無垢杉の「ひび」の問題(乾燥度基準が一般より悪いD25のため)で使いにくいので標準採用しておりません。

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