続・どうして自然素材の家でも24時間エアコン冷房してしまうのか?

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畳を剥がすと断面が見える。この畳は半分くらい発砲スチロール。

今の季節、日曜日に散歩して町を眺めるとほとんど家の窓は開いています。当たり前ですよね。窓を閉めて入れば暑くなってしまいますから・・・。
でも「緑の家」の窓は閉まっている人も多いでしょう。拙宅も窓が24時間閉まっています。そうですね。エアコンで家中空調しているので窓を開けないのです。

海風が吹くそんな自然豊かな環境(田舎)の中の拙宅でさえ、お風呂やトイレでさえ一年中閉まってます。

先回ご紹介したとおり、家の中に本物の「天然素材」や「自然素材」が多ければ多いほど梅雨時の管理は大変です。
自然素材のほとんどが湿気を吸う性質のため、パンパンに飽和すると大変カビの生えやすい状態になります。カビの養分となる物がない無機質の石や砂だったらカビは生えませんが、気持ちの良い天然素材ほどカビの発育養分も沢山あります。

自然素材や天然素材は自然界の掟に沿って他の生物に分解されやすく、その最初の分解者がカビとなります。もし身の回りにカビが生えにくい「自然素材」があるなら、それは偽物かたっぷり防カビ剤が混入してます。

「家具は木だけれどカビが生えないよ」

それは表面にカビが生えにくいように加工されているからです。例えば自然塗料等と言われる物質が塗布されているので、純粋の天然素材ではありません。だからカビが生えにくい木ほど逆に感触は悪いですね。ログハウスの丸太は中も外も塗料が塗布されるのはカビを防ぐためです。それが行くところまで行った時大手ハウスメーカー仕様の家になります。

「畳は天然素材だけれどカビは生えないよ」

40年以上前の畳には「防カビ剤」は織り込まれていなのでカビが生えますが、今の畳は畳芯が発砲スチロールだったり、カビ防止シートが入っていたり、青い着色剤が防カビ剤だったりで、こんな梅雨時に何も手入れしなくてもカビが生えにくいのです。
この防カビシートは無論無害と宣伝されていますが、防カビシート≠天然素材ですね。この天然素材+化学化合物を自然素材とするなら、ほとんどの物が自然素材になってしまいます。木の粉が入ったプラスチックでさえ天然素材と呼んでも良いことになります。

では何を天然素材とするのでしょうか?その定義は以前のブログでも
「天然素材は人の手が全く加えられていない物(切断はOK)」ですし、
「自然素材は、地上にある天然素材同士を混ぜたり、加工したりしたもの」
と私は思います。畳のい草や無塗装の木の床は天然素材に該当しますし、漆喰や中霧島壁は自然素材になると思います。

天然素材はカビが生えやすく、例えば田んぼで拾ったワラを家の中に束ねておくと梅雨時が終わる頃にカビが生えます。常に風が吹いていたり、触れていたりするとカビは生えませんが、何もしないで保管していると土に帰るスイッチが働きます。

自然素材である本もそうですね。紙は木の繊維を再構成させた自然素材です。本も何もしないで家の本棚に保管していると、最初はシミ(カビです)が出来、次に虫が湧くようになり、だんだん朽ちて行きます。厚い本や、印刷が全面にない本ほど早くこの現象がでます。ですので昔の図書館では、夏の頃燻蒸処理をして本をカビや虫から守っていました。今は燻蒸処理は健康上の理由から出来ませんから、「エアコンによる湿度調整」をしています。湿度が60%を超えないように空気を管理しています。本来ならその本で驚異的な吸湿量が図書館全体にあると思われますが、わざわざその自然素材の本に吸湿させないようにして、カビや虫から守るのです。

ようやく本題で、直ぐに終わりですが、
続・なぜ梅雨時エアコンを24時間家中で運転するのか・・・それは「緑の家」では天然素材が床として使われ、また自然素材が多くあり、その管理(カビが生えないようにする毎日の掃除やこまめな通風)をなるべく簡単にしたいためなのです。

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