新潟市 白山浦の家の大柱

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杉の赤身210角の大柱。闇雲に無垢材を使うのでは無く、手に触れるところこそ価値ある無垢材を・・・である。

白山浦の家では久し振りに杉の大柱を使う。
50代になるとこの素朴な杉が大好きになる。私はヒノキより杉派であり、杉の香り、手触り、艶、そして年月が経ったときの色がなんとも言えない。
そう、今私は杉LOVEモード。

「て・こあ」占いの間で私が自身の手で貼った杉床。赤白だが無節である。白は玄能を置いただけでも跡がつくほど柔らかいのが玉に瑕。

杉LOVEモードなので今度は床も杉材をお勧めしたい気持ち。ただ・・・赤身の杉床は最高の色と香りで、白身が混じる床の倍以上のコストとなる。よって白赤でもやむ得ない。ただ白身は大変傷がつきやすく普通では理解が得られないので「緑の家」の標準床は現在の私の一押しとは違い「ヒノキ」なのである。

そして白山浦の家の前に立ち寄った笹越橋の家でも、杉の1尺を超える幅広の窓枠材が搬入されていた。

この板目・・・撫でたくなるほど愛おしい。

色と艶は見学会でお確かめ頂きたい。杉の香りはヒノキの床から発する香りに負けわからなくなるのが残念。

笹越橋の家では久し振りに紙障子の設置があり、重ねて引き込み障子にするので、この巾と長さが3.6mくらい必要になる。最近では珍しいサイズの板の大きさ。

話は白山浦の家に戻り・・・

平屋だから驚異のUa値0.19w/m2k、耐雪1mで耐震等級3の白山浦の家では迫力の構造梁と大柱の空間になりそうだ。

杉の7寸大柱とその隣に杉の4寸無垢赤柱が見えがかりとなり、このデザインされたツインの梁と共にあらわしとなる。そう笹越橋の家に続いて連続の勾配天井のある「緑の家」。迫力ある1尺3寸の梁が二つ並んで大柱と共に家を支える。20年以上前から続く「緑の家」の梁あらわしのスタイルである。

2018年の上山の家以来の大柱。上山の家の時はバランスを考えて4.5寸角。

さて昨日は風速15mの強風がふき、夜半から大雨にかわり現場に着いたときは結構凄い雨が降っていた。この時こそチャンスで防水シートが確実に拭かれているか雨漏りチェックができる。

屋根勾配4寸であるため滑りやすいのであるが、危険で止めたにも関わらず女性スタッフMも屋根にがんがん上る。確かに上って初めてわかることもある。

ゴムアス系ルーフィングといえども施工が悪ければ、穴、釘穴、スティプルの破れから水が浸入して雨漏りとなるが、これだけ長い時間多量の雨でも屋根裏では濡れている形跡は皆無。

ピンク矢印がスティプル(タッカー針)の打込み部分。

屋根見上げ写真。一部の濡れあとは防水ルーフィングを敷く前の上棟時に濡れたあとであり、今は濡れていない。

上棟前にプールだった基礎内部がこんな感じで床が乾いきはじめている。中央のみず跡は濡れた工具などおいたときに出来たもの。

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