悲劇を繰り返さないため建築士としてできる事。

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こちらは一般に市販されていない
「新潟 デジタル標高地形図 1:2万5千」というポスターです。

海や川以外の青い色の地域は海抜面以下の地域(海抜ゼロ地帯)です。
新潟市の市街地のほぼ全域にわたって青色(海抜ゼロ地帯)です。

制作元は国交省北陸地方整備局とあります。

 

実はこの地図を見付けたのはネット上のあるブログで見た瞬間「ギョッ」としました。わかっていましたがここまで青い(海抜面下)とは・・・。

災害で大事な事は初期の行動です。自分の立ち位置を正確に把握する事が重要です。そうすればいざというときにしっかりした行動が迅速にできます。また諦めもつきます。

今回の東日本大震災は、巨大地震によって津波が発生し甚大な災害になりました。日本海側は、このようなプレートごと動く地震はないと言われておりますのでそこは安心です。問題は、今回の震災地では逆に無かった海面以下の土地が沢山あり、海抜面以下の都市特有の巨大な排水ポンプに頼らなければならないことです。

今回の震災でもわかるとおり、大地震時には排水ポンプが「大停電」で使えなくなり、非常用発電装置も正常ではすまなくなるでしょう。すると都市の排水はストップし大きな水害(水没)が始まります(雨の時に地震が起きないとは言えません)。
また、温暖化の影響で数十年間に海面が上がり高潮や想像を超えた豪雨が来る恐れも否定できません。

私は建て主さんから土地のご相談があった時必ず「ハザードマップで確認しましたか?」と聞いております。新潟市は低地と言うことを先ずは理解する事が大事です。それを理解してそこに住む事と何も知らずに住む事は、大災害時には命を左右する分かれ目になります。

この地図の詳細については久しぶりに当HPのコラムに記載します。ブログにはこれ以上細かく載せると「著作権上の問題」が発生するかもしれませんので止めますが、お知りになりたい方はご連絡下さい。画像をお譲りします。

PS

冒頭申し上げたとおりこれはポスターです。この画像を入手するに当たり北陸地方整備局のK様にとても親切にして頂きました。ありがとうございます。
当初これを入手するまで電話を8回かけ、特に国土地理院には3回もかけましたが、あっちこっちに回されようやく北陸地方整備局建物内にある壁に貼られたポスターを写真撮影する事ができました。一応元デジタルデーター(CD-ROM)はひっそりと日本地図センターで販売されているらしいですが、カラー色で紙に印刷されたものはこのポスターだけです。こんな大事な情報をもっと広く配布してほしいものです。

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コメント

  1. オーブルの浅間です。 より:

    こんばんは。ju-su様
    そっか、iphoneにはそんなアプリがあるのですね。そういえばグーグルアースでも確かわかりますね。しかしこの真っ青な色、どきっとします。電気が止まった時の事を考えると、少し見方が変わる位の迫力地図です。
    そうなんです。信濃川河口から30kmもあるここ三条で海抜9mなのです。三条には海抜7m以下もあり、如何に新潟平野が平らかわかります。だから地盤改良が常用なのでしょう。
    そう考えると拙宅は渚から直線で40~50mで、それでも海抜12mくらいありますから何とも新潟県は不思議です。

  2. ju-su より:

    お疲れ様です。
    かつての新潟地震の時は信濃川を津波が登ってきたと聞きますし、新潟市等の8.4水害時には、私の実家付近も股下付近まで水に浸かりました。その後の三条等の7.13水害も含めて、もしかしたら水害の方が怖いのではないかと思うようになりました。
    今回の地震でも、一番震度の大きかった栗原市は死者行方不明者がゼロだったのに対して、津波による被害は想像を絶する規模です。もちろん、地震も怖いです。
    そんな不安(水害。地震等)から私は、現在の自宅は地元の中で標高が高い所を選びました。
    新しく越してきたご家族は、その町の何かが気に入ったと思いますし、元々住んでいたご家族は愛着があっての事だと思いますが、災害時目線でその町を理解する事は私もとても重要だと思います。
    その一つが標高ですが、iphoneには「標高ワカール」という日本中の標高が地図にドロップするだけで分かる大変便利なアプリがあります。
    ちなみにオーブルデザインさんの事務所の標高は9.15mでした。