空気が読めない質問をしたかも?

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今日は長岡市で日本の省エネの大御所であります東京大学教授であり、省エネ基準の委員長を務めた「坂本雄三」先生がセミナーの講師をされるので、うれしくてついセミナーの後の質問をしてしまいました。

今日配布されたレジメから転載


その空気が読めない質問の話の前に・・・

この図を坂本先生が紹介されておりました。

そうです。
床下暖房です。しかも2階床下も暖めている・・・

なんかものすごくタイムリーです。今日この2階床下暖房の効果をブログでアップしたばかりなのに、その日に日本で一番有名な省エネの大家「坂本先生」から聞けるとは・・・。

きっとこれから流行るのでしょうね。1階床下、2階床下チャンバー方式といっていました。でもエアコンは一台でという所が下のCOPグラフとちょっと矛盾です(下の図ではCOPは部分負荷率50%のところで最高ですから、新潟なら2台以上が良いでしょう)。

さて、この写真の左に成立するための条件があります。見えますか?今度ちゃんとこのレジメをスキャンします。
そこには・・・

エアコン室のメンテナンス
と書かれています。また大風量の循環ファン(これはその①の私のコメントをご覧ください)とも・・・。まるで片貝の家の空調システムの説明です。

これは随分前から「緑の家」で言っている「メンテナンス空間の確保」の最小版ですね。エアコン室とは、広義にとらえれば、床下のメンテナンスも含まれます。

自画自賛ですが、やっぱり私って「すごい」(笑)

そんなんで喜んで概ね500人以上いらっしゃるセミナー会場で一番先に手を上げました。そして今日の主催が「ヒートポンプかなえる省エネ実行委員会」なのでヒートポンプ関連を欲張って3つも質問ました。

①エアコンのCOPは2020年にどこまで上がるか?2050年ではどうか?
②エコキュートの平均COPは3.0であるが、これはシステムCOP※
1のことか?もしそうなら長岡でも3.0か?
③この下の図の外気-3度のとき、部分負荷率※
2が高いほどCOPが高いのはなぜか?原因は何か?

※1・・・エコキュートは深夜に次の日のお湯を沸きあげるので、お湯を使うまで冷める。この冷めた熱を引いたこのシステム自体のCOPのことをシステムCOPという。

※2・・・部分負荷率とは、例えば2.5KWが標準(定格)出力のとき、5kwの熱を発生させているときには5/2.5=2という部分負荷率という。1.25の出力なら部分負荷率0.5となる。

です。

会場はシーンとなったまま、坂本先生が開口一番、
「技術的な質問は・・・」
私は「あっ、技術的な質問はだめなんだ」と思ったのですが、
その後3つともご説明して頂きました。感謝です。

今日配布されたレジメから転載

特にこの③の疑問・・・

青い線は外気-3度における部分負荷率に対するCOPですが、なぜか今までの他の人の論文報告や私の実測測定値とは違った曲線。-3度とつらい状況にもかかわらず部分負荷率が100%を超えてもまだ上がるCOP・・・。今までの常識ではあり得ない曲線です。部分負荷率120%でCOPが4を超えてます。普通は部分負荷率100%の手前でCOPの最高値を示しますが、なぜこんな結果になったのでしょう。とても不思議な図だったので、どうしてもこれが知りたくて手あげました。

説明では・・・

これは研究室の学生が行った実測結果ということで、何度かヒートポンプのメーカー技術者にもきいたのだが、よくわからなかった。との事です。

もしこれが正しければ、エアコンは奥が深いなー。
と思いました。エアコンマニアにはうれしい一日でした。先生、ありがとうございます。

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