2018年建築学会 梗概集から その1の続き

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図は先回の論文からの転載

その1で筆者に聞いてみよう・・・と書いて終わっていたが、さきほど

筆者(恩師)に電話して伺いました。

浅間「実際もこの絵のとおり大げさにファンがあるのですか?」

先生「実際にこのくらいのファンが設置されているよ」

との事で、

実験室(恒温にもできる)に設置されたエアコン室内機からの入力値よりも早い出入力がないと蓄熱体としてはその効果を発揮できないので、このくらいのファンを設置して表面熱伝達率を高めたとのこと。

なるほどやっぱりこの絵のとおりなのか・・・

そして・・・実験楽屋話が一番聞きたいところでここからが興味深い話・・・

有るメーカーのエアコンの挙動(COPを中心とした)を実測すると、

1.室外機周囲温度が35度のときに他の温度とは別の動き(制御)が起こっているようだ

2.室内機の公表最大風量を実測することができない(風量が少なくなる)。

とのこと。実は・・・

この室外機が置かれた環境が35度というのは、JISで定められたCOPの測定時の条件である。もっとくだいていうと

「室外機が35度の外気温の時だけCOPが良くなる制御が(意図的?に)されているようだ・・・」

まるで独のある世界最大自動車メーカーのディーゼルエンジンのように、特殊な因子が揃うと普段とは別のコードで制御される・・・感じである。但し自動車と違って違法性はないと思われるが。

この実測結果は来年度の建築学会の論文になるとのことで今から楽しみである。

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