昨日の講習会 地域グループ化で補助金

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このブログは新幹線で書いています。今日は大宮で補助金(建て主さんへの)の講習会。昨日も補助金の講習会(地域グループ→建て主さんへの)と今週は補助金に振り回されております。よって後で加筆修正が予想されますがとりあえず移動中の時間でアップします。

久しぶりにビックスワンにいった。7年前にアルビを見て以来。

東北電力ビックスワンで上の題の講習会というか説明会にいってきました。

2012年の住宅に関する補助金の中で「地域型住宅のブランド化事業」というような補助金があります。

簡単に説明すると
「地域の材料、技術を使って家を作れば補助金120万をあげます。但し原料(山)から、製材、加工、建材、設計、施工といったグループを作って下さい。そしたらそのうループに補助金を差し上げますよ」というものです。

はっきり言って「変な政府です。お金がないないといいながらこんな事を考えてお金をばらまく・・・・」最近特に何か間違っているような気がしてきました。エコポイントもそうだったし、今までの補助金もそうだったけれど、その補助金はすべて税金ですよね。それも国債という借金してまで作ったものです。
昨年まではまだ何となく納得することができましたが、今年の補助金の条件はなにかがおかしい・・・。なぜならグループ作りを国が半強制のような施策・・・。本来なら木構造の統一かのほうに力を注いでほしいのに、そちらは天下り会社によくない影響を与えるので全く手つかずです。

さて、今年の補助金の条件は「地域の木材を使いなさい」と露骨に迫っております。地域の木材を使うことに異論はありません。しかし今その地域の木材をまともに使うと・・・例えば建築費の余計なアップとなります。例えば・・・

構造材を輸入集成材から越後杉集成材にすると同じ性能の家で一棟あたり30万~50万のアップ(越後杉の集成材の場合で、無垢材は同額だが下の不安要素あり、これは後で説明する)。
また補助金を使うために長期優良住宅を申請すると申請費と申請料にかかるすべてを入れて35万~40万のアップ。扉等を杉(地域木材使用)にすると20万アップ。

計85万~105万アップですが、補助金120万がもらえる事で建て主さんへは長期優良住宅認定と地域材使って35万~15万をまるまるもらえるということです。しかし地域材を使いたくない人へは少しいやですね。

そして先ほど越後杉の集成材にしたのは・・・

今日の説明会の中で、
「ここ数年間地元の越後杉を使った工務店さんに、聞いたら・・・ぶっちゃ越後杉は性能にムラがありすぎて使い物にならない・・・w・・驚き発言です(オフレコとは言ってないのでここに書いても大丈夫ですよね)。
と主催するある構造設計事務所の社長さんが説明会でいっていました。とても過激な発言です。

「越後杉ブランドは、高いし、性能(乾燥や強度)もまばらで構造計算屋としては使うことは十分注意する必要がある。特にJAS品でない杉柱は・・・。だからこそ育てたい・・・」

・・・と。

どの産業もそうですが、補助金をだすことで品質が急にあがるという話は少ないですね。補助金を出すとそこにあぐらをかいてしまい、その産業が育つことは大変ゆっくりとなるからですが、逆にクレームが多く集まり一気に改善という事もあります。そのようになることを願ってます。

さて、オーブルデザインはそうは言いながらもらえるものはもらいます。そしてその改善も発言する・・・。この事が建て主さんにとって有益となるはずです。

なぜ政府が命令するように「地域のグループ化」の旗を振るのだろう。

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