先週「国」(国から委託された社団法人)から今期最大の補助額である補助金の予約通知が届きました。
何回かご紹介している緑の家オリジナルの「ヒートファクトリー」。
今年の住宅の補助金が3種類ありますが、その中でも最大の「ネット・ゼロ・エネルギー化推進事業」・・・。簡単にいうと、住宅で使ったエネルギー(電気代ではありません)と住宅内で使われるエネルギーがゼロ以下になる家の対し補助金を出しましょう。ただし、ゼロ以下だけではだめで、更に先進的な省エネ設備など装備していなければいけません。
そこで当事務所が数年前から設置しているヒートファクトリーシステムが先進的な省エネシステムに小規模設計事務所としては唯一採択されました。
http://www.zero-ene.jp/zeh/meti/table.html
上のページを見るとその先進的システムの殆どが、ハイテクな電気設備的な装置(太陽光の追加装置や照度センサー、日射センサーなどで制御する装置)に対し、「緑の家」のヒートファクトリーはローテクで電気設備を全く使用していないもの。だからこそシンプルで価値があると思います。電気制御機器にありがちな、壊れたら終わり・面倒になったら終わりがないからです。新潟県の建設会社ではあと1社がこの補助金の先進的エネルギーシステムに採択されてますね。
採択された家のエネルギー削減率は112%から110%。上須頃の家に比べるとそんなに驚く数値ではありません。実は指定されたエネルギーの計算方式があまりよくなくて、Q値が1.2も0.9もエネルギー削減率は全く同じ値・・・。これは多分オーバーヒートした場合、そのプラスのエネルギーは全て削除されてしまうのです。まあそれは仕方がないのですが、この計算式は新潟の日射がない気象条件がうまく反映されていないので、こちらの方が残念です。きっとこのQ値なら120%くらいの効果があると感じられるのですが・・・。今度三条の「上須頃の家」のエネルギー実情を聞いてみます。
超高断熱と高基礎、無塗装の木、60年の耐久性、床下暖房、高メンテナンスが「緑の家」の特徴で、そこに太陽光発電が加わり「ネットゼロエネルギーハウス」になりました。