大正6年築の建物を見る・・・その2

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緑字2013年3月加筆修正 小屋裏のお札から大正6年築とわかりました。

里山の麓にある民家です。赤い屋根が過去の流行した色を思わせます。当たり前ですが9362年前からトタンではないはずで屋根のトタン板(ガルバニュームではない)の前はなんだったのでしょうか?

家の後ろは鬱蒼とした山林です。土砂崩れ危険地域に該当しており、2年前に国が防止策を施しております(水抜き側溝)。

一部にアルミサッシが入っているものの、木製戸が殆どの家です。そしてあり得ないくらいのガラスの華奢さ・・・。押すと割れそうです。ですがこの開放感が古き良き日本の佇まいなのでしょう。

縁側は無塗装の檜床板のようですが、ガラス一枚戸で紫外線が強く且つ人が住まないようになってから15年経ちますので流石に光ってはおりません(残念)。

和島村(現時は長岡市に編入)は、中越沖地震で震度5強(余震が震度6弱)を観測した地域ですが、この建物は何とかおおきな被害も出ずに建っています。

年季の入った土壁の通路。おる意味見事ですね。床は厚板(杉)だと思いますが、汚れており触れておりませんのでわかりません。

下屋の瓦は一度吹き替えているような感じで、まだ使えそうです。但し所々ひびが入っております。

瓦の上ので歩く場合は、重なり部分を避け、谷になっているところを踏みます。そうしないと、ずれや割れがおきます。見せて頂いた担当者さんも一緒に屋根にのりましたが、山を踏んでいましたね(泣)。

さて築63年のこの家は・・・通常はもう住めないでしょう。とりこわして新しい家を造るのが普通の考えです。夏は良くても冬がやりきれません。夏用だけの家となればよいでしょうし、住まないとなるとこの何とも粋な佇まいを壊して良いのか・・・。 なにか「緑の家」のバリエーションに加わりそうなそんな予感です。

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