超高断熱 国認定Q値0.94W/m2K ネットゼロハウス「東新町の家」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 写真中央下に写っているのは、棟梁兼監督さんの宮崎さん。阿賀市の宮崎建築の若い棟梁。水平に伸びる軒の美しさ・・・。

耐震等級3という最高値を取得した超高断熱 国認定Q値0.94W/m2K ネットゼロハウス※「東新町の家」の上棟が終わりました。今日は大工さん5人(内一人は設計事務所さんの若い方)です。

※国の施策でネットハウスゼロ事業に採択された家。特に省エネ優れた建物しか採択されない。新潟県内では当事務所ともう1社のみ。国お墨付きの「「緑の家」。

このフェノバボード(熱抵抗最高値の住宅用断熱材)が2階を埋め尽くして降りますが、これで全体使用量の1/5くらい・・・。圧倒的な断熱材の量を使う「緑の家」のSSプラン(標準)。既に10棟以上のQ値0.99w/m2kの家を送り出しています。その性能は県内では他の追随を許さない・・・。

小屋裏にはこのフェノバボード3枚貼り。計180mm・・・。

取り憑かれたように厚い断熱材で覆われた家が「「緑の家」です。

 床下内にはこの量を貼込む・・・。

1階屋根はまだですが、「緑の家」は流行を追わない定番の形が多いです。今回も切り妻の重なったデザインで屋根の出は1mにも達します(平均90cm)。加えて基礎が高いこと・・・周囲の家と比べると一目瞭然。この屋根と基礎の高さが日本の家の完成されたデザインです。高温多湿の日本では屋根は大きく、床は高くが最も基本的な要素です。

1階の屋根が取り付くともっと良くなります。この部分の構造は何度も考えて、基準となる高さを3段階にしました(複雑です)。上棟するまでドキドキ(間違っていないかな~)。昔の上棟を終えた大工さんの気持ちがとてもわかります(棟梁は上棟の前の晩、無事に間違いなく家が組み上がるか眠れなかったらしい)。

基礎が高いので屋根に上ると・・・近所で一番高い。流石に下を見るとお腹がスーとします。

 墨の線でカットする破風板

屋根の破風も「緑の家」の定番のデザインの突き出し納め。板金の屋根の場合ケラバの持ち上げがポイントです。細かい所ですが、屋根のディテールは重要ですから。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. オーブル浅間です。 より:

    赤林先生へ
    コメント大変感謝したします。
    >太陽光発電の電力を逆潮流させて電力会社に高い値段で売るためと思われます。
    蓄電池はエネファームと太陽光の二つとセットなのですね。確かにそうでないと折角高く売れる電気を使ってしまいます。
    >まとめ」にもコメントしておきましたが、全く意味のないシステムであることを付け加えておきます。
    御意。全くそのとおりと思います。なぜか不毛のシステム(将来性が見えない)に補助金が多く出るとという不思議さです。個々での蓄電&コージェネなどは効率(資本投下効率)が悪く、やはりある程度の多様消費がある地域で行うべきと思います。
    蓄電池関連・・・スッキリまとまりました。ありがとうございます。

  2. 赤林伸一 より:

    スマートハウスに蓄電池を設置するのは、太陽光発電とエネファームの両方を設置した場合に、住宅で使用する電力はエネファームで賄い、太陽光発電の電力を逆潮流させて電力会社に高い値段で売るためと思われます。また、エネルギー0を目指した場合どうしても夜間に太陽光が発電しないので、何とか蓄電池にためて夜に使おうという意図が見られます。これは「私が・・・目指す処がわかった・・・③   まとめ」にもコメントしておきましたが、全く意味のないシステムであることを付け加えておきます。