気密性断熱性を考えない家と超高断熱の性能をミックスできたらもっと幸せ!

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 このトーメイなガラス張りの玄関がある南側。普通ではあり得ない民家

現在リノベーションを行っている「和島北野の家」・・・。
この家・・・南側がほぼ全面ガラスという希に見る古民家(築60年ですが)です。

 キッチンが改装中なので囲炉裏で食事の準備。囲炉裏は大人用のバーベキューだ。

緩やかなリノベーションのため、内装は現在土間を改装中。土間の大きさは18帖程度で、ここに「竈」、「水場」、「流し」、「コンロ」、「薪ストーブ」と簡単な作業スペースを造ります。

まだ土間コンクリートを施工しただけ・・・。しかし、

この「和島北野の家」は既に動き出しております。和島北野の家は長岡市公民館社会教育関係団体に所属している「小さな星の会」が運営しているおります。そこでは手仕事を通して緩やかな子育て支援を行っております。「様々な地域の子供達がお母さんと一緒に日常の手仕事を体験する」ことが活動方針です。

この和島北野の家の裏山は800坪ほど小さな杉林と竹林があり、そこに上ったり、竹を切り出して秘密基地を造って遊ぶ予定と聞いております。

庭から積んだコスモスを浮かべただけなのに、この縁側におくだけでアートになります。これはこの縁側が無塗装の何もしない木の色で、その色と雰囲気が可憐で新鮮な花を引き立てるのでしょう。

さて、建築士として見るこの建物は・・・

南側は総ガラス張りの建物で今で言う耐力壁が全くないので、耐震性は全く評価できないし、ガラスは単層ガラスで且つ隙間だらけ・・・つまり低気密低断熱の見本のような建物です。

しかし・・・
中越沖地震の最大余震の震度6に耐えている現実・・・。隣の民家には耐力補強を行ったまだ若い建物?(築40年)もある中で考えると驚異的な建物です。加えて建物内部で裸火を扱う豊かさ・・・これは温熱的に優れた家の豊かさ(高気密高断熱)と全く相反する事です。

 家の中で裸火を扱う豊かさは、子供の表情でもわかる。時間がゆっくりとながれる。

うーむ・・・心が豊かになるこの囲炉裏・・・そしてその素材・・・

何かオーブルデザインに新たな刺激がおこりました。

超高断熱と超低気密の暮らしの融合・・・

ができないのか?またまた不可能な事を打ち上げます・・・。
この建物では裸火を扱うことのできる低気密の建物良さを受け取り、そして今ある超高断熱の実績と技術で今後の家造りに生かす・・・。

新潟で超高断熱住宅では群を抜く実績と空調理論展開をする「緑の家」にまたまた目標ができました。

ワクワクします。

1階南側が全て透ける家。雨戸袋でさえガラスの面戸。古い民家でもこのような造りは希・・・。これで築60年で震度6を経験している。これを直視しなければならない。

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