緑字追記 20130326 14時
屋根全体が太陽光発電パネルの家。一見するととてもよい雰囲気。
ふと新聞の広告をみると、とても違和感のある写真が掲載されていました。
わかりますか?この写真のどこが違和感なのでしょう。
太陽光発電パネルが載せられた家。大きな木々が覆いしげりとてもエコらしい雰囲気が出されております。
しかし・・・
あり得ませんし、このような事をすればクレームを頂きます。
それは、太陽光発電パネルを屋根に載せたときは、こんな大きい木を家の近くに植えてはいけないからです。木々が落とす日の影は、パネルの発電量を著しく落とすことになります。つまり設置者の利益を奪ってしまう事になります。
太陽光発電は、本来木々等が受け取る光エネルギーをシリコンが電気に変換します。逆をいえば、木々は光エネルギーで光合成を行い炭素を一時的に固定し、これが燃えると燃料(エネルギー)として使えるので、太陽光発電パネルは光エネルギーを受けることができません。つまり太陽光発電と覆い被さる木々は両立しないのです。
この写真はある大手ハウスメーカーのモデル住宅だそうですが、これは頂けません。こういったイメージを植え込まれると間違った解釈をしてしまいます。
太陽光発電パネルが作り出すエネルギーは本来木々が光合成したり、地面を暖めたりして微生物が活動するエネルギーを代わりに搾取して成り立っています。この事を忘れてはいけません。太陽が当たっている場所に無駄な所はありません。必ず循環社会の一部となっているのでこの地球が数万年間温暖でいられたのです。それを勘違いさせるような広告を大手が作り出すことに大変な違和感を感じます。皆さんも惑わされないように・・・。
あっ誤解のないように・・・私は太陽光発電パネルを否定しているつもりはありません。大きな樹木が好きな人は木を植えれば良いですし、木より太陽光発電パネルが好きな人はそれを設置すればよい事です。
私はあまり気にしていませんが地球温暖化寒冷化に対しては太陽光発電パネルより木々の方がよいのではないかと思われます。太陽光パネルは光が木々に降り注いだときよりも、より多くの光を反射します。このせいで宇宙に反射する光(熱)が増えたら寒冷化の原因にもなるかもしれません。過去には地球スノーボール現象が起ったとき、雪の反射で地球が暖まらなかったとのことです。まあ・・・地球に影響を与えるほど太陽光パネルを敷き詰めなくても、ゴビ砂漠全面に設置するだけで世界の消費エネルギーが確保できるので・・・あくまでも木と比較してですが・・・。