ゼロエネルギー認定の家 小新ゼロエネの家

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5.8kwのソーラー発電が載る小新ゼロエネの家。南側裏面。

現在施工中(施工店 渡辺建築 新発田市)の小新ゼロエネ住宅は中盤を終えたところで、工事監理者による気密シートのチェックに行きました。

最近は第三者工事監理をうたっている施工会社さんが多くなっておりますが、元々住宅以外の建物、又は公官庁の建物は工事監理は第三者による工事監理が普通に行われております。当たり前だからあえて第三者監理とは言いません。

住宅の多くは設計と施工が一体の会社であるため、工事監理がどういったものか説明がないまま、建て主さんは工事監理者の依頼に判を押すことになります。それも押したことがないという人は、法律違反をされている可能性があります。法律では「建築主が工事監理者を指名し行わせる」事になっていますから、ご自分で指名した記憶がない時は、法律違反になる可能が高い事になります。たまに全権委任状に判を押している人もいらっしゃいます(汗)。

さて・・・

左上のパイプ気密処理。テープの貼り方が幾何学的模様に・・・。コンセントボックスも綺麗に四角く・・・。

現在の小新ゼロエネ住宅の内部です。0.2mmのJISで定められた酸化防止ポリエチレンフィルムが張り終えました。性能の高い家では一番と言ってもよいほど重要なこの部材・・・最近ではこのポリエチレンに変わりもっと科学的なシート(湿気を通す量や方向が変わるシート)もありますが、当事務所では基本に忠実なこのJIS A6930のシートを使います。
4棟目となる渡辺建築さんの気密施工は、どんどん綺麗になって行き、今や何かの模様のように見えます。

ゼロエネ住宅には太陽光発電は必須ですが、今回は5.8kwほどが載ります。ソーラーパネル=太陽光発電は今一番のりにのっている設備ですが、大きな欠点がありました。それは・・・

取付け時に屋根に穴を開けて取付けるため、ゴム系のシールが切れた頃にはそこから雨が室内に侵入するリスクが高い事です。しかし先回の東新町の家から屋根貫通施工をしないキャッチ工法を提案しております。

キャッチ工法は屋根材である板金を金物で挟む事で固定する方法で、屋根に穴を開けて固定する従来の方法とは違います。そのかわり若干コストが上がりますが、リスクを考えればこちらの方法もよい選択肢だと思います。ソーラーパネルは屋根材より寿命が短いので、その事を考えるとよい方法であると言えます。

北側正面は1階の屋根が大きく掛かり。その出は1.3mにもなるので、構造材で張り出しており、下から見るとなかなかです。

「緑の家」独特のダブル通気工法の外壁。北側は全て持ち出しによる屋根でポーチ屋根も含めて荷重は基礎にはかからない。

何回もご案内しているが、緑が濃くなる度に思う・・・隣は公園?のような木々。

形は何年経っても飽きがこないとてもシンプルで屋根が大きく掛かる、子どもが書く「家」に近い基本形ですが、その性能や空間はとても高い次元の家です。

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