築100年でした。その10 長寿になった訳

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小屋裏にはおもちゃ造り使う堅木が乾かされている。

和島の家「テ・コア」の魅力の一つに「台所土間」があります。土間では靴のままで作業できる家の中の外空間という位置付けで、これが日本の風土と合っている気がします。そんな土間では・・・

テ・コアの土間(台所)には薪ストーブがあり、毎日ではなかったけれど2日に一度8時間くらい焚いていたと聞いております。焚き方は結構いい加減で無垢の木なら何でも薪として燃やしております。その薪というのは最初想像しているより遥かに汚く、おがくず(木くず)や時には虫がついているので(当たり前ですね)、それが床に散らばります。それを毎日ほうきとちりとりで集めて、ストーブに入れますが、そのちりとりが樹脂なので、溶けないように放り込むように入れると、チリと灰がストーブから舞い上がります。

それがどのくらい舞ったか調べて見ること・・・

半世紀以上の煤で化粧された小屋裏に太い煙突が配置された。

土間の上は梁が露出し、そのまま小屋裏が見えています。

梁の上をみると・・・

ストーブを使い始める前に大掃除して梁の上の埃を全て取ったはずなのに・・・明らかに灰だ。

おおー凄いチリ(灰)が積もっています。これだけの灰が空気中を舞っていたわけですねから、人も吸込んでいるはずです。これでは健康によいはずもありません。PM2.5どころではなく、PM1000くらいの浮遊物が・・・多分・・・戦後から寿命が延びた一つに、薪を家の中で焚くことを止めた事が挙げられるでしょう。だからガスコンロや電気(エアコン)、石油ストーブは進化した機器ですばらしいものと言えます。

では薪ストーブは不健康機器か?

以前からお伝えしているように薪ストーブは「エコ」や「省資源」ではなく「趣味的な」のものであり、暖房で主とするにはリスクがあることを知って使うとよいと感じます。しかし例えチリが浮遊していても、その火の癒し効果は健康に寄与する事もありますから一概に全て不健康機器とは言えないでしょう。

ずーと連載してきたテ・コアのリノベーションで、この8ヶ月間でここまでで得られたもの次回をまとめたいと思います。

※様々な使い方があると思います。ですので薪ストーブを使っている方のコメントを頂けると大変ありがたいです(うちは汚れないとか・・・)。

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