CF(循環型ファン)や全熱交換型換気扇

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樹脂サッシ下枠及びサッシ下部に発生した結露

当事務所のHPやブログでは「緑の家」を結露しない家と言ってお勧めしたことが無く、結露しにくい家とご紹介します。

さてその結露しにくい「緑の家」では、11月と12月が一番結露しやすい時期です。今年も複数さんからそのご質問やご指摘を頂いております。

「緑の家」のサッシは全てオール樹脂サッシですが、何回かご紹介しているとおり、国内最高の断熱性能を持つ樹脂サッシといえども、そのサッシ枠は断熱性能がたいしたことがないことで有名です。確かサッシ枠のU値が1.5W/m2k前後しかないので、U値1.0w/m2kのトリプルガラスより先にサッシ枠、又はサッシ本体下枠の結露が起こります。これはこのサッシを使う限り止む得ない事で、早急にサッシ枠の断熱改善をメーカーにお願いするか、とても高価な断熱性の優れた海外製のサッシを使うしか我々設計者は解決できません。

えっ、「緑の家」でも結露??

と思われるでしょう。しかし壁・天井の10倍性能の劣るサッシ枠は大変鬼門の部位で、天候が悪ければ直ぐ結露します。

ではその天候とは・・・

①雨や雪が降ってサッシ枠に水や雪が何時も掛かっている状態

②風が強く当たる方位の窓

です。なぜ①、②で結露するかは以前ブログで紹介しましたからそちらをご覧ください。

この2つでなくとも

相対湿度が50%を超えると・・・

結露します。

この③がくせ者で「緑の家」の気密性能で且つ全熱交換型換気扇を使うと、直ぐに45%を超える事が可能です。更に、CF(循環ファン)を使うと50~55%にする事もできます。「緑の家」では・・・

従来言われていた「高気密高断熱の家は乾燥する」

が当てはまらない家の構造と仕様になります。

ですので、結露が発生しやすい家となります。ただ結露防止をするには、CFを止め換気量を少し増やせばよく、こうすることで45%くらいを維持できます。

普通の湿気を交換しない換気背ならば現在はこの程度湿度(2013年12月10日9時頃)。全熱交換になると50%に限りなく近くなる。

最後になぜこの時期が結露しやすいのかは、まだ内外空気が完全に乾いていたいため、換気量が少しでも少ないと湿度が50%を簡単に上回るためです。同時に普段調湿している窓枠の木もピンポイントで湿度が上昇する原因になります。

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