やばい基礎 日之出町の家

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土台は米ヒバ集成。ヒノキ集成材が無くなったのでこちらをチョイス。

「やばい」・・・というのは最近は褒め言葉らしいです(by娘の会話から)。

つまり題名は「やばいくらい綺麗な基礎」となり、「凄く綺麗な基礎」という意味です。
先回もお伝えした日之出町の家基礎は大変良くできております。通り芯も精度がよく、狙った中心に土台を設置する事ができました(3月2日)。

その解説の前に・・・
この土台施工時は小雨あがり。新潟県で12月~3月に晴れが2~3日続くことは無いので、小雨降りの施工も許容しなければ、冬に建物が建たないことになります。

通常基礎芯から木造躯体通り芯が外れる事もよくあるなか、真冬の手が良く動かない時期にこの精度は拍手物です。

座金は60mm角。通常の40mm角だと引き抜き強度が6.4KNしかない。つまり上下階ダブル筋かいはでは×になる。

この土台の写真から2つの事がわかります。一つは今申したとおり、通し芯の精度と基礎の面の真っ直ぐさ・・・。見事に土台と基礎面が平行です。この基礎は立ち上がり1.5mもある通常の3倍の高さもあるので、曲がりがでると大きく影響を受けやすいのですが、上から下までキッチリと垂直でゆがみがほぼありません。

もう一つは赤丸のアンカーボルトの座金・・・
こちらは以前から宣言しているように今まで15年間使用していた54mm角の座金から60角の座金に変更します。この変更は意外と大事なことで、一個数十円の座金が構造を担保する構造部材の一つと知っている人は、建築屋さんでも殆どいません。構造計算をする人だけがわかります。未だに小さな40角相当で行っている会社が大部分だと思います。なぜかについては過去のこちらのブログを・・・。

土台敷き施工途中の写真。この部分の土台は足固めとしてつながる部分。

「緑の家」の基礎は立ち上がりが一般基礎の倍高いので、白い濃い矢印のように立ち上がりを設けても、薄い矢印のように行き来が簡単にできます。構造区画で仕切っていてもメンテナンス性がとても高い自慢の基礎です。
「緑の家」の基礎は褒めすぎるくらい「やばい基礎」です。

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コメント

  1. オーブルデザインの浅間 より:

    吉日様
     コメントありがとうございます。
    >HSS金物への切り替え一棟目でしょうか?
    そのとおりです。
    よく見ていらっしゃいますね。ありがたい事です。
    >クレテック、テックワンと設計上での違いは特に無かったのでしょうか?
    細かい点は多々ありますが、大きな事は無かったように感じました。

  2. 吉日 より:

    写真を見てグランドワークスさんのHSS金物だと思ったのですが、HSS金物への切り替え一棟目でしょうか?
    クレテック、テックワンと設計上での違いは特に無かったのでしょうか?