提言⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本についてはこれで4回目の書込みです。過去についてはこちらをご覧ください。
先日「提言⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本」・・・で示した写真の家にサッシメーカー(本来はメーカーとは町のサッシやさんの事)が気密性が落ちたと思われる家に調査に行かれ、
・気密パッキンの劣化で気密がおかしくなったのではない(調整が狂った)
・調整で様子を見る
・気密パッキンの全交換は1万/箇所
との返答がありました。建物完成後まだ10年経っていない「緑の家」ですから、この見解については安心しました。また交換費用も何らかの想いがあったのかも知れませんが、1万/箇所という妥当な金額に安心しております。引き違いサッシの戸2セットを枠から取外して、その4方カマチを分解してパッキン交換する事が1万ですから決して高くない金額です。
これで引き違いサッシのパッキン交換費用もわかり、メーカーさんから聞いた引き違いサッシのパッキン材の設計寿命も最低10年とはっきりしました。この条件でどの形態のサッシを選ぶかについては建て主さんのお考えだと思いますが、私はやはりドレーキップ窓が優先です。
但し・・・パッキン以外の消耗品として「ペアガラス又はトリプルガラス自体」があります。この消耗品は引き違いにしろ、ドレーキップにしろ関係のないリスク部分となります。なぜ消耗品かと言えば・・・
ペアガラスの間に湿気が入り込むとその時点でトーメイガラスが不透明ガラスとなり、加えて断熱性能も落ちる事で交換がしたくなるということから消耗品と考えるわけです。
湿気はわずかな隙間でも侵入しますし、時間が多少かかりますが金属とガラス以外は殆どの物質を通過します。それによって曇った時に、そのサッシが既に販売中止のサッシで、特注対応が出来ないといわれば、その曇ったガラスで我慢するか、サッシ枠ごと交換をしなければなりません。だからこそ、簡単にサッシ枠ごと取り替え可能なSS標準プランの「緑の家」が良いとなるのです。
補足ですが・・・
あるサッシメーカー屋さん曰く・・・
当社トリプルサッシではサッシ枠とガラスが接着されているため、この湿気が入り込む問題にたいして少し有利だ・・・
だそうです。こういった事はカタログに書いてないのでユーザーさんには殆ど伝わりません。積極的に宣伝すると、ペアガラスの触れられたくないところまで説明する必要になるから、折角の利点のカタログ表記は控えるのでしょうか・・・。