カビと家

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日紹介した文科省のこのページにはカビに対する概略が書いてあり、この内容である程度カビとの付き合い方がわかります(皆さん、リンク先をご覧に頂けましたか?)。

それをみて第一に感じたのは・・・

カビは防げない!

ということです。

カビには様々な種類がありますが、中には100度以上の温度でも死滅しないカビ、酸素がなくても生育できるカビ類もあり、この点は大変驚異と感じます。

一方カビのほぼ全ては、自由水がないと生育不可能で、この「自由」水がポイントなります。この自由水の指標がAw=水分活性


となります。

実際の測定は試料を入れた密閉容器内が平衡状態に達した時の湿度(平衡相対湿度:ERHEquilibrium Relative Humidity)を測定することにより水分活性を求めることができるとあります。

・・・相対湿度とみてよい。

そしてカビ(微生物含む)の生育可能な最低Awは下の表となり

8786文科省のHPから抜粋

カビを生育させないためには相対湿度60%以下を保つ事ができればカビとは無縁になります。ここで重要なのはポイントによって相対湿度は同じ数値ではないので、例えば冬なら部屋の隅が相対湿度が高く、夏では隙間のある場所や新鮮空気取り入れ口、吸放湿する物質周囲において相対湿度が高くなります。そこでこれらを想定し冬は相対湿度40~50%以下として、夏は相対湿度60%以下を目安として空調を行う事が有効です。仮に調湿材を使っても夏の相対湿度は85%を超える事が多々あるので青カビ類が生える事になります。気温や相対湿度の低い冬で乾いたお餅表面にカビが生えやすいのは、お餅自体が防かび物質をなくすような加熱をしていることが黴びやすい原因だったのです。お米の時はなかなか黴びません。つまり吸放湿量が多い物質で、抗カビ物質がなくなったときは、カビの温床になる可能性が高い事がわかります。

あらゆる天然物質は、カビに対抗する物質を保持しており、それがなくなると同時に一気に黴びる事がよくわかったので住宅とカビの関わりが凄くスッキリしました。吸放湿が多い物質で黴びにくいのは、その素材がもつ抗カビ物質の影響が長く維持できているからであり、それらが日射などにより早期になくなれば直ぐに黴びるということです(屋外の漆喰は黴びやすい)。

さて結論は・・・

やはりこの日本の気候(湿度)ではあらゆる素材はカビます。ただその素材がもつ抗カビ物質がある間は黴びにくく、またその抗カビ物質がなくなっても相対湿度を60%以下を維持できれば黴びにくいのです。

87876アメダスのデータ

上の表は新潟市における2013年の温度、湿度ですが・・・これを見ると間違いなく一年の半分近くは相対湿度80%以上です(平均が75%なので)。これで住宅内のカビを防止するのは物質の抗カビ材の影響が全て把握出来なければ不可能です。そこで残された方法が室内空調管理(エアコン可動)が最も確実な防かび対策である事がわかります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. 天野 より:

    今のお話の中ですと、やろうと思えば処理自体は(別手間にはなりますが)出来ますよ。 畳、床は少なくとも裏面は処理可能です。表から噴くと見た目が白くなるのを厭われるかも知れません。通常カビや虫は下地からですし。実際下地は合板など通常作業の範囲内で処理可能です。サッシも入れられる前に下地枠までは処理します。勿論、間柱もです。床下は勿論、梁や小屋裏や軒も処理します。アメリカではホウ酸入りの内装材や家具も売っております。ほぼ家中可能です。

  2. オーブルデザインの浅間 より:

    天野様
    コメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり構造材だけならそれでよいかもしれません。
    しかしこの家とカビの問題は造作材、押し入れの中、壁、窓枠、タタミ、床、床下収納、家具、衣類・・・etc・・・と全てに関係する問題ですからホウ酸による処理だけでは解決出来ない事・・・。
    まさか家中全てに塗布又は噴霧するわけにも行きませんし・・・。

  3. ホウ酸塩による全構造材処理をどうぞ。防腐防カビ防虫難燃になります。