「緑の家」の庇 

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これは危険!と思った天気図。

明日の天気図です。最近みた中で最もすさまじい等圧間隔線が北海道にかかっており、秋の台風より危険な状態です。北海道をはじめ北陸の皆様、細心の注意をお願いします。

「緑の家」は現在着工中が4棟・・・そのうちの石上の家では・・・

2階天井がない石上の家。梁が整然と並ぶ。

石上の家では筋かいのチェックとアンカーボルトのチェック、通気層のチェックが行われました。
もう5件も経験している施工店のヨシダハウスさんですから特に施工上の問題はありません。安心してみております。



矢印部分が外壁より浮く形になる庇。よってこの庇の役割は簾掛と日射の保護が中心である。

「緑の家」と言えば・・・

基礎が高くて無塗装の木の家で、庇がとすだれ掛けがあるあの家ね。そうそう性能も県内一番よね・・・

と言われたいその庇ですがの事です。

「緑の家」のSSプラン普及タイプでは庇がどのような解釈になるか事務所で議論中と先日ご紹介しましたが、この度通気層外に取付ける外壁の付属品として取り扱い、計画する事に決まりました。標準タイプでは屋根と扱うのですが、普及タイプはやはりサッシツバでの防水性担保が欠かせないのでそのような解釈で設計と施工してまいります。

矢印の所に通気層がとおり、外壁の表面に取付けたようになる設備庇

直ぐ上の写真は設備庇ですが、こちらは普及タイプでも標準タイプでも外壁の付属品扱いです。これで庇の取り扱いが明確になりスッキリしました。

きっと建築関係者さん以外は何の事やらわかり難いと思いますが、建築とはなかなか奥が深くて細かい部品の組み合わせが幾通りもあり、どのように納めるかがその設計者の考え(思想)になります。

簡単にいうと台風など非常時には外壁内部に雨水は浸入するが、この白い紙でその水はとまり、水が庇の中をとおってサッシ外部上から排出される・・・つまり庇は外壁と同じもので非常時に庇から水が垂れる事もある納まりが普及タイプと言うことになります。

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コメント

  1. 四国の施主 より:

    浅間様、御丁寧にありがとうございます。
    なるほど、「気密性能」ですね。
    私がアドバイスを頂いている方も「この温暖な土地では、気密性能を説いても目が点になって理解されないこともある。」とおっしゃっていました。
    また、高気密の目安として、C値1.0以下を達成すべきとも。
    「C値は、0.5以下の世界になると、極端に性能差は出ないが、0.5と1.0では暖房費に大きな差が出てくる」と書いていたブログか何かを目にしたことがありますが、とりあえず、1.0以下の「確約」を目標にしようと思います。

  2. オーブルの浅間です。 より:

    四国の施主様
    コメントありがとうございます。
    新築おめでとうございます。
    >「ここは押さえておけ」といったものがあれば
    うーーん
    やはり・・・気密性能でしょうか?
    高気密を施工した(又は施工しようと考えていない)ことのない人(法人も)は、その性能が一番疎かになります。これはどうしても従来の木造住宅が構造の通気性を重要視していたため、幾ら気密性が大事だと説得しても、自分の信念にない事柄は頭の回路を閉ざして「?」のまま取りかかって、結局は気密性が達成できません。気密性の重要な事を宗教の「布教活動」のように何度も何度も、仕舞いには脅すくらいの行動力(契約書にC値1以下と書いてもらう)で望まれる事でしょう。これは現場簿の親方がそう思わないと皆に伝わりません。
    是非布教活動だと思って伝えてください。

  3. 四国の施主 より:

    何時も勉強させていただいております。
    当方、比較的温暖な旧Ⅳ地域の者です。
    御社のブログを拝見させていただき、庇の重要性を感じ、現在、新築を検討中の我が家でもサッシの保護、漏水対策から各窓に庇を取り入れるつもりです。
    ところで、当方は現在、四国で数少ない新住協会の方からアドバイスをいただき、付加断熱と床下エアコンを用いた高断熱高気密住宅を計画しておりますが、新潟と四国の違いはあれども「ここは押さえておけ」といったものがあれば御教示いただきたいと存じます。
    なお、検討中の工務店さんは最近、新在来木造工法の勉強を始めたばかりで高断熱高気密の住宅を建てたことがない会社です。