何時もの高基礎の「緑の家」が県外に拡散中・・・よいことだと思う。
現在冬の日射がある地域での設計(実施、基本を含む)4つ行っておりますが、その中の「高崎の家」のスタディー模型が出来上がりました。効率を最優先する建て主さんが殆ど考えたプランと外観・・・シンプルで無駄がありません。
南側には平屋があるので当面日射は冬至でもしっかり差し込む。
高崎市が定めた設計積雪量35cmの2倍である70cmで耐震等級3の家を計画します。これは普段は殆ど積雪がない高崎で昨年度の冬に70cmを超える積雪を体験した為です。設計積雪が多くなると屋根の重さは飛躍的に大きくなるので耐力壁が多く必要ななります。つまり南側開口部が少なくなる傾向があるのですが、冬期日射が有効な地域でパッシブ的な日射利用を優先し耐力壁を強くする事で南側の窓は大きくしております。
将来のソーラーパネルを考え屋根は切り妻となる。高効率タイプなら10KWに届きそう。
2階の上部窓は吹き抜けにある窓でこれが日射取得には有利です。というのは、通常の市街地で建築される住宅の1階窓は、隣家から見下ろされるために日中はレースのカーテンが閉めっぱなしにりますが、吹き抜けでしかも個室でなければ、日中レースのカーテンは不要でダイレクト(ガラスのμ値なり)に日射を受け取れるのでシミュレーション通りの結果が出やすくなります。
冬期日射のある地域はそれだけで価値が高い地域だと思っており、新潟から見ればうらやましい冬の環境です。