3.11・・・昨日のTVをみて・・・

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大震災から4年経った昨日に地上波では多くの震災特番が行われたようですが、その中で報道ステーションは原発問題に焦点を絞りなかなか興味深い内容でした。

私の立場を明確にすると・・・
原発の廃棄物処理方法が決まらない事と、どこかの地域(誰かが)犠牲になればよいとの論理が行政にあるのでは再稼働も新規建築も反対です。ただし、ここは民主主義国家であり過半数の民意同意があればそれに従うことになりますが、想いは反対です。
ですので、
電力消費地に原発が建築され、数百年の保管で影響がなくなるような技術が出来れば大賛成です。

今回の画像は朝日TVの報道ステーションからのワンショットです。とても公益性があり大事な情報だと思いますので著作権の例外規定である引用として掲載させて頂きます。

ドイツの最終保管場所での事故

最初にドイツが2022年までに全ての原発を廃止するということは耳にする情報ですが、2008年~2010年に核廃棄物を地中内深く廃棄した場所から漏れ出していて、地中深くコンクリートで固め埋めた核物質を現在掘り返す大変困難な作業をしていることはあまり知られておりません。

地震がなく比較的地質が安定している欧州で、また技術力も高いドイツでさえも地中内廃棄は絶望的な結果が待っていると受け取りました。


ドイツは既に汚染水漏れを3.11の4年も前の8年前に経験済み。そして3.11が脱原発の最終決定要因となる。

今までこういった報道は比較的小さくマスメディアは流していたのに、この放送を行った朝日放送は勇気と信念があると感じました。

一方フィンランドのオンカロは世界で最初の地中内最終核廃棄物処分場として有名です。フィンランドはドイツより更に地中が安定しているはずなのですが、ここでも地下水問題で予定地の一部の処分場所は不適切ということが施設開始前の建築中にわかりました。

オンカロでも施設使用前から保管できない場所が施設内に既にあること自体無理がある。

日本より数段安定している地層を持つ欧州でも難しい最終地層処分・・・。日本で出来るはずもないことは中学生でもわかりそうな・・・いや中学生のほうが雲っていない目で正しく判断するでしょう。

これをうけ日本学術会議では昨年報告書を国に提出し多少報道もされました。その内容は・・・

核廃棄物の地中処分のリスクはこの日本では相当高く、現時点では管理できる浅いところに埋め、いざとなったら取り出して他の場所に移せることがよいとの見解をだしました。所謂暫定保管です。


この提案が最も現実的。今の技術では人の責任で管理していくしかない。

この暫定保管が現在私も支持する管理方法だと思います。そしてその保管場所は、リスク分散のため一括ではなく他のゴミと同じように使用量に応じた地域分配がふさわしいと思います。自分で使ったゴミは自分の近くで処理・・・それが出来ないなら直ぐに原発は全て廃炉と感じました。この番組を見たい方はネットにアップされている動画をお探しください。

日本はとにかく自然災害リスクが世界の中でもトップクラスです。以前ブログで紹介したとおり世界的な建築家が設計した香川県立体育館が老朽化と耐震性不足で取り壊される決定がされ、しかも当時の技術では100年大丈夫といわれたRC建築物がわずか50年で壊される現実・・・。それも世界的建築家の設計・・・
更に近年の解析では都庁でさえ耐震性が危うく、更に今建築中の免震技術もゴムやメカがある以上50年後の耐久性に問題がある・・・これをを目の当たりにすれば日本での建物寿命はいかにあるべきかの結論は出ます。
つまり日本でも世界でも強い信仰心のある建物だけが100年(世界は300年)以上の持続を許されてきたのです。宗教による強い信仰心がない建物は、多額のメンテナンスをあきらめこのように半世紀の寿命がよいところでしょう。人が造った技術とはそういうものです。そこを認めるところから始まります。

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コメント

  1. 匿名 より:

    初めて書き込みさせてもらいます。
    いつもこのブログを楽しみにして見ています。
    宜しかったら、このサイトも見てください。
    原発がどんなものか知ってほしい(全)
    http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
    日本の原発奴隷
    http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm
    「僕と核」・上
      8. スターングラス博士インタビュー
    http://www.e22.com/atom/page08.htm