先週の釜ご飯は焦がしてしまったと書きました。
今回は再挑戦です。
竈でご飯を炊いていた古い家は、このように煙抜き穴が屋根の近いとこにあります。竈自体は煙突があり炊いている最中の煙は外へ出るのですが、ご飯が焚けて羽釜を外した時に竈は裸火となります。そして煙が一気に土間に立ち上ります。そこでこのような高窓で排出を促します。高窓は夏の熱気だけ排出していたわけではありません。
この量で弐回分。一気に炊きあげる為、柴のような細い物が一番よい。
竈でのご飯は短期決戦(笑)で15分間の勝負ですから一気に燃える柴が最適で、それがないときは小割します。こちらのように準備を予めしておき途中で薪がない!なんてことがないようにします。
蓋を開けると・・・
大体20分くらいで炊き上がります。とにかく一気に炊きあげる事がじゅうようで、それさえ守り、音を聞いてちりちりと言ったら直ぐに竈からはずします。蒸らすこと数分・・・蓋を取ると過剰水分で光るご飯が出来上がります。
一粒ずつが多量の水分で覆われたご飯で、しゃもじですくうとお粥のように崩れ落ちますが、これでおひつに入れるとしっかりしたご飯になるから凄く不思議・・・。炊飯電子ジャーでしか焚いた事の無い人にはこの感覚は大変違和感があり、最初の粘りがない状態に思わず「失敗?」と思うほどです。しかし粘りはあとで出てきて、米を一粒ずつ覆うのです。
完璧に炊くとこのように底には殆ど残らず、盛るときに周囲にくっつけてしまった米の方が多く残ります。
古い竈はこのように炊いたあと直ぐにでも・・・触る事ができるくらい普通の温度です。
荏胡麻の葉っぱで撒いてあるおにぎりがおいしい。芋とナス、キュウリ、トマト、シシトウ・・・全て旬材。
今日の催しには6人が集まりご飯を食べます。殆どがいらっしゃった人の庭で収穫された野菜です。
「て・こあ」で提供予定のロースイーツのデザート試食もあり・・・大変ご馳走様でした。
ロースィーツ・・・って何?これがそれらしい。火が通っていないココアやカカオなどのことらしい。
コメント
「て・こあ」での生活を拝見していると、ほんとに豊かな生活というのがぴったりといった感じを受けます。