床下エアコンのメイン冷房化は慎重に。その1

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Dscf8738一般ユーザーも是非買って読んでほしい。
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「日経ホームビルダー11月号」で床下暖房の特集が組まれておりました。無論「緑の家」も取材されておりますから2Pくらいは載っております。

今回は床下暖房の欠点・・・

メーカーが想定していない使い方でしっかりと床下内をムラなく暖められるか・・・です。

まず最初に・・・

エアコンを製造するメーカーは家庭用ヒートポンプ式エアコンを、床下に吹き込む又は床下で使う事を想定しておりません。
よってエアコン自体が故障であれば修理して直してくれますが、通常の使い方でない床下エアコンに対し、

「暖まらない」
とか
「エアコン器機が誤作動する」
とか
と言った事に対して全く責任の範疇外です。

ですので床下エアコンに対する上の事はついては床下暖房をエアコンで行った計画者が責任を取ることになります。

で、その床下エアコンの問題点がいつもご案内しているように

1 床下内メンテナンス ゴミ・埃
2 〃           カビ
3 床下内の温度ムラ
4 器機の選択(フィルターなど)

です。

今回の日経ホームビルダー11月号では上の問題の3の特集が組まれておりました。

Dscf8739

「緑の家」の床下エアコンの温度ムラに対する基本的考え方は、

1.床下内の断熱性を高める
2.床下内の密閉を考える
3.エアコンの位置と吹き出口大きさの適正化
4.常時運転

です。

今回の特集で各社よく研究されており独自の考え方が面白いですが共通していることは、ショートサーキットの防止と読み取れました。

ショートサーキットとは、エアコンで暖められた吹き出し空気が、暖かいままエアコンの吸込み口入り、その温度をエアコン内のセンサーが検知して「もう設定温度より高いので暖房は要らない」と判断し出力落とすことです。最近の殆どのエアコンは出力を落とすと同時に風量も少なく絞り、その事によってより一層ショートサーキットが進む事が考えられます。そこで床下エアコン計画者はこれを一番嫌い、ある会社さんではエアコンを板で上下に仕切って、吸込み口からは必ず1階空気を吸込むように建築工事されております。これは大変確実な方法ですが、一方でメンテナンスや器機の取り替え時に問題が発生するリスクもあります。また蓋が動く器機についてはなかなか仕切る事ができないので器機選定には注意が必要です。またエアコン1台で床下暖房するときにはこの仕切る方法が有効ですが、2台設置の場合は、簡易に仕切った場合、この方法ではうまくいかないことがあります(新潟県のような霜取りが頻繁にある環境)。

「緑の家」で大事にしているのが汎用性とメンテナンスです、よって建築的な仕切りは設けないことが殆どで吹き出し口の適正化とエアコンの設置位置でできる限りショートサーキットを防ぐようにしております。この方法なら床下エアコンを数台設置しても概ね問題ないことが確認されております。これが汎用性の一つで、汎用性の中には器機の前パネルの可動性対応と取り替え時の各機種に対する遊び寸法も含まれます。このあたりは計画者さんの思想なので特に問題ではないでしょう。

それより最近危惧するのは・・・

Dsc04600ドレン管内で育ったカビ球。直径1.5cm以上。

夏季にもこの床下エアコンが冷房もしくは除湿をメイン器機と考えることです。メインになること自体は問題ではありません。問題は、冷房や除湿のメインになると、ドレン管※のつまりによる漏水に注意が必要である事です。※ドレンとは結露水。よく夏に室外機付近から水が出ている。

この時も問題の中核が「カビ」である事は言うまでもありません。24時間冷房運転を行うとドレン内に水中、水面で育つカビが繁殖しドレンを詰まらせ、エアコンから大量の水漏れが起こります。その量・・・1日で20L以上ですから10日間気づかなければ浴槽と同じ200Lの水が床下内に漏れ出し大変な被害となります。つまりこのような水漏れは早期発見出来るシステムが必要なのです。簡単にできることは、水漏れが目視出来るようにする事です。つまり何時もエアコン全部が見えるように設置する事です。そうすれば水漏れは早期発見出来ますし、床下内に簡単に入られる事も重要なのは言うまでもありません。Dsc04601ドレン詰まりを解消する専用器機。こんな器機があるくらいだからドレン詰まりは業界では当たり前の事。

エアコンから水漏れが起きるのは、「緑の家」では現在1/3の確率です。つまり常用冷房エアコンは3台に1台は数年間で何らかの水漏れをおこしております。そこを計画する人がしっかり考えているかどうかが技術者の発想で、設備はメンテナンスが必要である・・・との考えなのです。そのせいもあってか「緑の家」では床下エアコンを冷房のメインエアコンと考えていません。メインはあくまでも一番温度上昇がある天井付近に設置されたエアコンとなります。

ドレンは昔ようにエアコンの後ろが直ぐ屋外なら横引きドレン管が短く、問題にならないことが多かったのですが、部屋に中心もある床下エアコンではドレンの横引き管は長くなる傾向ですからやっぱり怖いですね

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