なぜ新潟県では夏期通風をしないのか 実測編6

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8月1日緑字追記しました。

虫干をすると一瞬でRH(相対湿度)が10%も下がる。

「この押し入れのカビ防止は昔からある方法がとられており、それによってカビ害を防止しておりました。」・・・この説明です。

でも説明するまでもないかもしれません。
梅雨があけたら布団を押し入れから全部出して、布団と押し入れの内部を乾かす・・・当たり前の事です。

上の表がその時の押し入れの状態です。

7月23日12時頃布団を押し入れから出すと一気に押し入れ床の温度がリビングの温度まであがり、そのためこれだけでRH(相対湿度)が10%も下がります。その後徐々に上がりつつも更に次の日には気温の上昇と共にRH(相対湿度)が10%も下がります。注意したいのは、絶対湿度(露点温度)は殆ど変わっておりません。
丸二日間乾かして24日12時30分頃収納します。

この2日間乾燥で一時的にRH(相対湿度)80%以上のカビ発芽域から脱出することで、カビの発芽を防止していると思われます。

そして3日後には再びカビ発芽域に入りはじめ、夏の終わりまで連続することになります。ここから30日間以上RH(相対湿度)80%以上が続かなければカビがほぼ生えない事になります。それとAのあたり・・・リビング、押し入れ温が上がっているのにRH(相対湿度)も上がっている場所に注目です。ここは何を意味しているのか?

古い家では梅雨明けに虫干やタタミ揚げがおこなわれ、RH(相対湿度)を強制的に下げる。

改めて実測すると、如何に梅雨明け時の虫干が大事なのかがわかりますね。この虫干が出来ないうえ、更にカビ発芽域の環境として悪い床下空間が有る家・・・

これでも貴方は基礎断熱の家を通風で夏をすごしますか?

私は夏のエアコン代(3ヶ月で2万)を30年払った方が、大事な収納物や床下エアコンの清潔性、そして人への快適性を考えると24時間空調は価値があると思います。

これでこのシリーズはおしまいです。そしてお読み頂き同意を得られれば幸いです。

尚題名に「新潟県では」と地域性を謳っております。ここも重要で、北海道や本州でも高地ではこのような心配は無いと思われ、地域性が非常に重要とわかります。

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