2013年に竣工した日之出町の家は超高断熱で、Ua値は0.21w/m2Kの性能で国の低炭素に認定されております。2年経過したのでメンテナンスに伺ってきました。
超高断熱UA値=0.21w/m2Kの換気には
給気(OA)フードの虫防御
このような超高断熱高気密住宅では換気システムも重要です。「緑の家」ではこの換気システムに全熱交換型換気システムを使っており、この時に重要なポイントになるのがOA側の虫対策です。
虫防御はサイクロンフードで
既に過去2回、この虫防御に特化したサイクロンフードをご紹介しております。
今回が3回目で築後2年以上経過しますから換気風量の調整もしてまいりました。
まずサイクロンフードの効果ですが、
やはり過去1、2回と同じくOAフィルターに虫は殆どついておりません。数えると5ひき・・・7月から9月のこの虫が多発時期にこれは見事でまさしく魔法のフィルターです。
これで一つの結論に達したと思います。ダクト式換気システムにこのサイクロンフードを設置すれば、手間のかかるプレOAフィルターを必要としません。
換気は調整とメンテナンスが要
ダクト式の換気扇は何回か調整が重要
ダクト式は2年目に換気量を調整して初めて完了すると思います。フィルターが汚れる事で圧損が変わり折角完成時に調整した換気量が変わることもあります。
今回は4箇所ありその4箇所を4回ずつ測り直し調整をします。実測するとわかりますがメンテナンスが重要なのですね。
オーブルデザインの「緑の家」の換気量は家全体で考えますが、その中で寝室の換気量が多い分配をします。
寝室が優先する換気量
今回の振り分けは、常時2人お住まいの家ですが、家が大きいので合計で約150m3/hとし、
寝室1 約40m3/h
寝室2 約35m3/h
個室1 約30m3/h
LDK 40~45m3/h
と振り分けました。
これは滞在する時間と気積の大きさで決めております。
なぜ換気が必要か
元々換気とは二酸化炭素濃度を減らすと言うより、匂いの希釈が目的として決まったと聞いております。よって気積が小さく滞在時間が長い寝室を最優先しております。たぶん他の設計者ではマニュアルどおりの気積による按分でしょうが、そのように分けると大抵寝室の換気量が不足します(つまり匂いが拡散されくい)。