国管轄の木造住宅で会計院から耐力壁の改善要求。

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今日の業界紙で日経アーキテクチャーには「会計検査院が木造公営住宅について、国土交通大臣へ是正改善の処置を求めた」とありました。

これは・・・

筋かいなどの耐力壁の設計と施工に大きな瑕疵(筋かいが悪いのでは無く)が有るので直して下さい・・・と文章で要求しました。との事で以下はその表紙です。

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国の補助金がが使われた住宅でも耐力壁に設計と施工にミスがあり、その改善を再三要求しているにも拘わらず改善が進んでいないので文章による改善通知をしたようです

日経アーキテクチャーの記事によると、

「熊本地震でも、2000年木造基準の施行以降に建設された7棟が倒壊し、このうち3棟は耐力壁の設計・施工ミスだったことが被害の原因だと学識者が指摘した。ところが国交省はこの問題の対策には触れず、2000年木造基準は倒壊防止に有効だったとして改正を見送った。」

とあり、法令で定めた耐力壁(筋かいやその設計方法)が悪いのでは無く、それを設計した人、施工した人の間違いが倒壊の主な原因になったとの結果でした。

それを裏付けるようなこの会計院の資料・・・。私が春から一貫してずっと言ってきたこと(筋かいが悪いのでは無くその設計と施工に問題がある)が少しずつ世の中からその証拠が出てきました。

住宅を業として一級建築士の免許を持っている専門家でも、熊本地震発生直後は「筋かいがわるい」と発言していた風潮がありましたが、当初から

「その前に正しい設計と施工がされていない」

と私は伝えておりました。これはまじめに工事監理すると誰でもわかる事で、まじめな工事監理(特に構造にかかわること)をしていない人の発言でしょうね。

会計検査院PDF全文がこちらから

日経アーキテクチャーの記事はこちらから(無料会員登録必要)

見ることが出来ます。

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