まず驚いてください・・・。
この撮影時間は午後14時30分ごろ・・・床下暖房のエアコンをOFFしてから7.5時間後の基礎の温度・・・。
今日の新潟県は冬型の気圧配置でその写真時の気温が1度から2度と寒い1日で1日霰や雪の混じる日です。
そんな中ある「緑の家」にメンテナンスに伺ってきました。
家の中に入ると室温は22度~23度で床はじわっとするぬくもりがありますが、何時もの「緑の家」より暖かくはありません。伺ってみると、
床下エアコンは深夜11時から朝の7時だけON。この間目一杯運転して日中は原則エアコンOFF(寒いと思った日だけ日中ONする事もある)。だから伺った時にはエアコンは全てOFFだったのです。つまり無暖房機状態・・・それでこの暖かさ。
驚いたのが・・・床下内を写した上の写真のところ。
ここは床下内の基礎スラブ中央の立ち上がり。
「27度」!
「27度」!!
「27度」!!!
エアコンOFFして7.5時間後にもまだこの温度・・・しっかり蓄熱されております。
直ぐその下のスラブでさえ・・・26.4度
幾ら2年目の安定し始めた冬でさえこんな温度はとは・・・
スラブ下には断熱材など一切ありません。直ぐ地面です。
しかしここは11年基準の国の定めたマニュアル(計算通り)の推移。
つまり断熱材がなくとも数年目の家の直下は温度が15~17~23度に安定して、分厚い断熱材と同じ効果になるのです(直下の温度はこちらの実測から)。
それでもまだ高すぎる温度なのでオーナーさんに伺うと
「この中央部までは床下エアコンの暖気がのびてくるので一番暖かくなる」とのこと
では温風がのびない左右の端の基礎は・・・25.4度と1階より勿論暖かい・・・。これって・・・すっすっごい。
床下エアコンの真下・・・ここは外周から近いので逃げる熱も多いのですが・・・
「26.6度」
これは・・・思った以上に蓄熱されております。
この家は床下エアコンは14帖用(200V)1台の可動のみ。実はもう1台床下エアコンが有るのですが、そっちの区画が暑くなりすぎると困る事情と、使わなくても良さそうなので今期は動かしていなとのこと。
家の大きさは46坪+18帖の大きな吹き抜けのある2階建。
そんな大きな空間を8時間で暖める・・・「緑の家」の基礎の高い(一般基礎の2.5倍の高さ)蓄熱型床下エアコンは流石です。
しかしちょっとこまった事が一つ。エアコンOFFの日中は強制的に床下から各部屋に空気が動かないため、スリットの効果がなく脱衣所ではRH(相対湿度)が他の部屋より高め。洗濯物も沢山干して有るので窓枠に結露の心配が・・・。よってお風呂のCFを排気に時折切り替える事になるとのこと。蓄熱型仕様の場合は廊下~脱衣所間にもCF設置すればよかったかなと思っております。無論今からでも設置は出来ますが・・・。
床下内15時頃の温度は25.2度でRH(相対湿度)は38%。これを気温22度に換算するとRH(相対湿度)は46%と少し高めのRH(相対湿度)。22度なら43%以下が樹脂サッシの枠の性能から見てふさわしい数値だと思いますのでやはりCFの効果で少し高めのRH(相対湿度)なのでしょう・・・。
あっ・・・電気代は柏崎市なので他の都市より割安なのでお聞きしておりません。深夜の安い電力なので、効率の落ちるエアコンフルパワーでも最も安くなることは間違いないでしょう。