今(20日午後)は母の診断(介護保険の更新)の為、かかりつけの医院に居て、長時間待っている間に書いております。
その1では、基礎(スラブ)下に断熱材のない建物において、築1年であっても環境が良ければ床下スラブの中央部からの熱流量は、外周部に比べほとんどないことが実測でもはっきりとわかりました。
その2ではもう少し細かくデータを考えてみます。
その1では全体の傾向として
- スラブ中央部からの熱流量は外気温に左右される。
- スラブ中央部からの熱流量は直下地面への拡散がすくない。
と申し上げました。一方細かく上下する熱流量において、なぜマイナスになる時間があるのか?とのご質問を頂きました。そこである15時間を5分ごとのデータを解析します。
上のグラフはその1で示した冬期12日分の連続したデータの中の、ある日の15時間を切り出しました。データ取得間隔は5分、時間は15時30分から翌日の8時30分間。
グラフスケールは左に熱流量とエアコンの吹き出し温度×0.1倍とし、右にスラブ上120mm部分の温度としました。エアコンの吹き出し温度では25℃から47℃の範囲で稼働しており、25℃の時にはほぼ停止状態です。
グラフの通り・・・
スラブ中央からの熱流量は床下エアコン(以後床下AC)のON、OFFに左右されて真逆のベクトルになります。つまり床下ACがONになると床下からスラブに熱が移動し、床下ACがOFFになるとスラブから床下に熱が移動します。これはスラブ中央から床下内に放熱していると考え、僅かながらに蓄熱効果が表われております。
これを先回の推論と合わせると
- スラブ中央部からの熱流量は外気温に左右される。
- スラブ中央部からの熱流量は直下地面への拡散がすくない。
- スラブ中央部からの熱流量は床下ACのON、OFFで熱ベクトルが変わる。
この実測の条件では、このように考えられます。
結局二時間ほど医院でPCを打ち込みました。
その3に続きます。