その前に・・・
これは・・・
オーブルデザインの玄関におかれた新品の日立のエアコンです。
無論未開封・・。
先日の東芝のエアコン事件で、原因が冷媒の不足でなかった場合、直ぐに取り替えられるように予備として急遽ネットで購入したものです。結局冷媒が原因で治ったので不必要になり、未使用になりました。
昨年夏で当事務所の玄関にあった3台の未使用エアコンもさばけ、ようやく在庫がなくなってホットしていたところ、再び在庫となったエアコンです。エアコンに恨まれているのか?好かれているのか?何時もエアコンに囲まれている感(笑)があります。
さて冒頭の質問ですが、
最近の高性能サッシの寿命は何時?どういった理由か?
知ってますか?
・・・
ん?素材である樹脂の寿命?
・・・
それとも
ゴム、パッキン等の寿命?
・・・
パッキンの寿命はその理由の一つですが、
実はもう一つの寿命要因があります。それは・・・
ガラスと・・・私は考えております。
これって結構知らない人が多いですよね。
それはおかしい!ガラスが劣化、腐るわけないでしょう。
そのとおりガラスは劣化しません。・・・但しそれはシングルガラス時代の感覚。
今はペアガラスが当たり前で、トリプルガラスも多く使われ始めています。
ここでのガラスとはペアガラス等のことで、そのガラスの間に結露が始まった時がこのような高性能断熱ガラスであるペア(複層)ガラスやトリプルガラスの寿命なのです。
なぜ結露するのか?それはガラスとガラスをシールしている部材が劣化して「微少」でも湿気の出入りが可能になると結露します。このシール部材は建物の気密性工事でも使われるブチル性ゴム類になり、耐久性は高いのですが流石に30年以上も水蒸気圧をに持ちこたえられる安定性能は難しいでしょう。特に温度変化の大きい西、南側が厳しい環境になります。
確かに曇っていても住む事は出来ます。しかし、ガラスの内部が結露していることは、ガラスの中のアルゴンガスが空気に入れ替わったばかりでなく、湿気(や空気)の出入りまでしている状態。数年後に水が溜まりカビが生えた時に我慢の限界が来ます。
だったらガラスだけ変えれば良いのでは?
と思いますが、このようになる時期はサッシの製造日から30年後です。この頃には更に断熱性能がよいサッシが安価に手に入る事ができ、且つ生産中止のなった昔のサッシのガラスは特注になり割高コストが目に見えております。きっと新しい高性能窓に取り替える事を希望するでしょう。
私の自宅の樹脂サッシ(ペアガラス)は25年経ちますがまだ問題がありません。しかし私の知っている方の家の25年経過した高性能ペアガラスは2箇所で結露が始まったと聞いております(後日証拠写真を入手します)。
となると・・・
高性能断熱サッシは20年後にパッキン類が劣化し
30年後にはガラス内部で結露が始まり、35年後にはカビガラスになる※・・・しかも掃除不能。
ですので海外の住宅は窓交換を前提に家造りをしております。
「緑の家」も2008年からサッシ交換が簡単に可能な(外壁を壊さなくて出来る仕組み)Aグレードをお勧めしている訳です。今のところ「緑の家」の期待推奨寿命※は50年~60年ですから一度は交換が必要と・・・まじめに考えているからです。
※1必ず内部結露するわけではが、いつ結露してもおかしくない状況になること。
※2家の寿命の最大要因は住人の感情。住人がもういいと思った時がその家の寿命になる事が多い。物理的に壊れそうだから建替えるという理由はごく希。
コメント
ちなみにサッシ本体のゴムパッキンは結構まだまだ大丈夫そうです。(エクセルシャノンだから?)。
サッシのスペーサーパッキンが一番最初に逝くみたいです。リノベ前に「住まい環境プランニング」の昆さんに現在のC値を測定してもらったところ、1.3の値が出て、サッシまわりからは漏気していないとのことでした。
証拠写真送りました〜。
まもなく解体予定の窓なのでブログにアップしても大丈夫です。
いつも有益な生情報をありがとうございます。
20年足らずでガラス内部結露とは確かに辛いです。
またまたお願いしっぱなしで申し訳ありませんが、その結露しカビた写真を頂けないでしょうか。またブログにアップしても良いでしょうか。
間もなくリノベが始まる築24年の我が家は、築20年経たないうちにガラスの間に結露が始まりました(エクセルシャノンのオール樹脂ペアガラス)。ここ最近は白いカビらしきものも生えてきています。リノベの決意は窓の劣化が最大の動機でした。リノベで採用したサッシは窓の取り替え可能なドイツ製樹脂サッシ(Uw0.79)です。