ルノー エクスプレスが戻ったの?その2

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UsedCarを買うと普通はサマータイヤだけが付いてきます。新潟県は必ずスタッドレスタイヤを別のホイールにいれてサマータイヤとは別に準備しておきます。

よって追加ホイール1セットが必要な訳ですが、この時欧州車で注意しなければならない事・・・

こちらはボルト。車体側に雌ネジが切ってある。

こちらがナット。ボルトは車体に付いている。

欧州車のタイヤの留めつけは「ボルト」で行います。

国産車は「ナット」でタイヤを留めつけます。

ナットとボルトの違いは写真のとおりで、このボルトでつけることがホイールの選択肢を狭めております。

タイヤ交換したことのある方なら(本来は全員が免許取得前に学校で習うが)わかりますが、ナットでタイヤを留めつける国産車は、最後の一本のナットを外してもホイールが急に外れる事がなく、必ず車体から突き出たボルトにホイールの穴が引っかかります(ねじ山は痛むのでよくないが)。このため重いタイヤでも取り外しはある程度簡単です。

矢印がセンターハブ径。ルノー車は60.1mmが多いが、車種・年代でも違う場合がある。

一方ボルトで固定する欧州車は、1本目のボルトが車体のナットに入るまでタイヤを正しい位置で静止保持して置く必要があり、これは手持ちでは無理な作業。

普通タイヤは車体にセンターハブという中心の軸があって、そこにホイール側の穴(センターハブ穴)を差し込み仮置き出来ます。この時純正のホイールでは車のセンターハブの軸径にピッタリの穴が空いているのでそこに仮置きすれば、センターがそのまま合わせられます。

ルノーのハブボルトのテーパーは60度であったので汎用タイプでOK。センターハブに入れるとこのように手放しで1本目ボルトを入れる事ができる。

仮置きしたところで、ボルトを入れ固定します。

つまりこのセンターハブ径とホイールのセンターハブ穴がピッタリ一致しないと仮置きにならず、1mmでもずれるとボルトが差し込めません。ところがやっかいなことにこのセンターハブ穴が、メーカー毎に違っておりまた時には同じメーカーでも車種毎でも違っているのです。

国産車はセンターハブ径とホイール側の穴が違っていても、ボルトで引っ掛けてあるのでなんとかナット仮入れしてから、片手でタイヤのバランスをとりセンター調整しつつ組み込めますが、ボルトは難しい・・・。

ですので私はできる限り純正のホイールを雪用タイヤでも使うようにしております。むろん、ハブリングというハブ径が違うときに入れるリングも市販されておりますから、これでも良いのですが、ホイールはインセットという位置も重要なので純正品であればこの2つをまず調べる必要がなくなります。また品質も一応保証される安心感からメーカー純正のホイールを使う事になります。

で、今回はやはりルノー純正の中古のアルミホイールを準備しました。というのは、カングー1を買う前に、タイヤの状況があまり芳しくない状態が予想されたので、実車をみて悪かったら納車前にホイールにサマータイヤ準備し、納車直後にとり換えようと考えておりました。

用意したホイールはルノーのクリオ1(ルーテシア1)のバカラ仕様ホイール。

1991年のバカラ仕様のホイール。これが2002年製カングー1と全く同じサイズ。タイヤは定番のミシュラン。

バカラ仕様とは20世紀終わりにルノー車が盛んに取り入れた特別仕様車のことで、あの高級ガラスメーカーのバカラにちなんでつけた仕様です。つまり大衆車の豪華版仕様のことで、クリオという日本版カローラの内外装をハンドルとシートは革張り、ダッシュボードは本木目貼り、特別塗装やホイールは高級メッシュ・・・とした車仕様のことです。

クリオ1バカラ仕様の車。 1991年~ 写真は他HPから転載。

納車前に中古のホイールをヤフオクで探していると、カングー1の純正アルミホイールは殆ど出品されてなく、ならサイズのピッタリ同じ日産のノート(同じ会社だからね)のテッチンで良いかなと思っていたところ、たまたまこのクリオ1のバカラ仕様のホイールを発見。調べるとカングーのホイールと全く同じインセットとセンターハブ径、太さだったこと、傷なども少なかったことで即購入しました。

納車されたカングー1のタイヤはリム近くにヒビがみられる。2011年の09周表記だから2月ー2011年製。

やはり・・・

納車されたカングー1のタイヤは生産年が2011年とまだいけそうなのですが、ヒビが結構あり、サイドウォールもヒビがでております。

この走行面のヒビは許せるが・・・サイドウォールは薄いのでヒビがあるとちょっと不安。

国産タイヤはヒビでも案外信用しておりますが、海外メーカーはどうもヒビ=耐久性に難がある感じなので即交換。その時に気がついたのですが、

カングー1の純正アルミホイール。これはこれで良いが・・・。

そのセンターハブキャップは軽い樹脂製。

カングー1の純正アルミホイールは、センターハブキャップが樹脂製でごく普通の仕様ですが、

バカラのセンターハブキャップはアルミ製。裏側にルノー車のマークがあるのも控えめで良い。最近はボルトが露出するキャップが多いのでなおさら気がつかない。

流石バカラ・・・センターハブキャップが金属製・・・。これは今までで経験が無かったのでびっくり。アルミホイールの本来の目的はばね下荷重の削減で、小さいとはいえ金属製の方が重いはず・・・。それでも高級感を優先したこの仕様は流石バカラです。

バカラのホイールはイタリアのスピードライン製のOEM。

貨物車カングー1に似合うかどうかの考えかたはそれぞれですが、1991年製のクラシックなメッシュデザインのアルミホイールは、このカング-1にも似合うと・・・私は思います。

如何でしょうか?最近はほとんどみないメッシュタイプ。

交換している時に気づいたこと・・・

明らかに左右タイヤのハブボルト締め付けトルクが全く違う。

多分右と左とでは組み込んだ人がちがうのだろう((^^ゞ)。

車検や12ヶ月点検では、まだ日も浅い技術者が行う事が整備工場では通例とされているようで、今回の点検でも右側は機械締めのままで、左側がトルクレンチ値を使った適正トルクらしい。右タイヤ2本は外すために精一杯の力が必要でこんなに締め付ける必要は無く、この締め付けであると備え付けの腕の短いレンチでは緩める事が不可能。つまり外出先でタイヤ交換が自分で出来ない恐れがあるキツい締め付け具合。これがあるからタイヤ交換は自分で行いたいと思っております。

仏の最大手タイヤメーカーのミシュラン製。でもメイドイン ユナイテッドキングダムとの表記・・・不思議な感じ。「風」での失敗を生かしカングーには純正で使われるミシュランのエナジセイブ+を選ぶ(笑)。

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コメント

  1. Asama より:

    ワタナベ様

    コメントありがとうございます。

    日本には誇れる車がありながらなぜか国産外の車が好きな人がいます。
    その多くが少し変わった人たちであることに間違いはありません(たぶんw)。

    >乗っている人は苦労話をなぜか嬉しそうに話すんです。

    たぶん私を含め誰かに何かその話を聞いてほしいのでしょう。
    その中に満たされない気持ちが少しあると思われますが・・・。

    好きになる車が国産車で見つかればそれは大変良いことであえて火中のクリを探るようなことは私も・・・避けたいです。十人十色があって人生が面白く、楽しなるように修行中ということで・・・ご理解いただければありがたいです。

  2. ワタナベ より:

    欧州車はナットではなくボルトなんですよね。10年ほど前に独車のミニバンを購入した知人がタイヤ交換の際に嘆いていたのを思い出しました。設計思想の違いなのでしょうが、日本車の方が使う人の利便を考慮した作り方をしている気がします。
    ところで、輸入車に乗っている人は苦労話をなぜか嬉しそうに話すんです。昔に比べ今は輸入車のトラブルに関するエピソードも少なくなったと思いますが、伊車に乗っていた知人は雨の高速を走っていたらワイパーがフロントガラスを飛び出したままとなって焦ったとか、英車の古い四駆に乗っていた友人は燃料爆喰いで給油頻度が半端ないとか・・・。ルノーやシトロエンといった仏車は個性的で魅力を感じますが、そういう話を聞かされてきたので国産車という安全地帯から踏み出せないでいます。