当事務所で外部ブラインドを下ろして窓を閉め、再熱除湿でエアコンを運転にしているときの熱画像(サーモグラフィー)です。
エアコンから吹き出される空気は27~29度にまで暖められ(設定によりかわる)ているので、室内に冷気だまりができないためエアコンが運転している感じは全くありません。エアコンが止まっているの?と思うくらい温度ムラがなくなります。しかも空気がカラッとしています。
アップで撮影するとこんな感じになります。どちらかというと温風よりの吹き出しのようですが、手前の風は低いのかもしれません。
更に無理矢理前面カバーを開けて運転中の熱交換器を部分を撮影すると↓の通り上部で暖かい風をつくり、下部で冷やした風と混ぜ合わせているのがわかります。
この辺りまでは昨年のこのブログでご紹介しました。
これを冷房運転に切り替えると・・・下のとおり、
床面まで21度の冷風が届き、温度ムラができはじめます。血気盛んな(笑)若い時分ではこれで問題なかったのですがこれが私のように不摂生で年齢を重ねた末端血流停滞の体には、不快に感じ始めます。
で・・・注目して頂きたいのが実は窓ガラス温度です。
赤い色ですが実際は33度と低く外部ブラインドを下げ、窓を閉めているからこの再熱除湿運転時の温度が高くても不快な感じがしません。
体感温度は近辺輻射熱と気温の影響の割合が同じですから、輻射温度と気温を足して2で割ると良いと言われておりますね。
外部ブラインドを下げて通風を得るために窓を開けると、上の写真のように40度の輻射熱が入って来ます。更に熱くなったブラインドの羽を通過して暖められた風が入ってくる場合があります。
よって外部ブラインドを使った時の通風は、少し注意しないと、かえって不快な室内環境を作ることもありえますね。
上の写真のように外部ブラインドを下げて窓を開けた方が輻射による室内への影響が少なくなります。日差しも入るのでその総合評価はやっぱり窓開けが良いでしょうが・・・。
ここまで検証してみると、
外部ブラインドで日射遮蔽をすると、再熱除湿運転時の吹き出し温度が高くても室内温度を維持しやすいので、快適感が増すと思われますし、外部ブラインドと通風利用は注意しないと意外と相性が悪い場合もあるといえそうです。無論外部ブラインドの色によっても変わります。