通気層内の空気を利用する不可解さ・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

築20年の通気層内のコウモリの糞。
通気層内はこの他カビや昆虫の死骸などがある。時間軸の変化に気が廻らない机上の空論?

ふとしたきっかけで外壁裏の通気層内の空気を室内に取り入れ、熱損失を抑えるシステムを東京大学も参加して共同開発した・・・という情報を見ました(実験棟は北海道)。うーーん。大学までが参加して・・・理解に苦しみます。

なんでそんな汚い空気を室内の新鮮空気として取り入れるのでしょうか?

築20年以上の木の外壁を剥がしているところ。白い紙は通気層内のタイベック。

新築時の通気層内はとっても綺麗だけれど、10年後にはカビや虫が住着き綺麗な空気とはいえません。

特に「緑の家」では今年の設計から通気層入り口に、コウモリ除けの網を標準としております。今のところ私が知る範囲では上の写真の家の他、上部が開放された外壁通気層内で、コウモリの生息があった事を認識しております。

多分この通気層内の空気を利用しようと思う人たちは、このような最も大事な現場の実態を知らないと思われます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. おせっかいなおやじ。 より:

    いやいや。汚れた外気?
    室内のほうが汚れてる場合が多いのに何を言っているのか。
    このコウモリの例は築20年の特殊な例ではないか。
    今のサイディング等の外壁通気層はそもそもコウモリなぞ入り込めないし、仮に昆虫が入って死んでいても、あなたの住んでいる家が締め切った空間なら、その室内の空気より綺麗だと思いますよ。
    すみませんね。
    乱暴な内容だからつい。

  2. Asama より:

    コメントありがとうございます。

    コウモリも人家に住まなければ、蚊やハエを減らしてくれ感謝できるのですが・・・

    ・・・通気層も壁内利用もまた床下空間も、時のベクトルと環境の違いを考えていない業界の人が多すぎます。

  3. hachikoku より:

    コウモリの話題につられてコメントです。我が家は丘を切り開いた分譲地にてHMで新築して30年程度ですが、毎年夏になると、(準防火地域でもないのに)すべての窓についている手動シャッターの収納部に網戸を利用してコウモリに入りこまれて大変なことになります(毎週末、昼間に棒を突っ込んで追い出しますが多いときは10匹程度/窓の事もありました)。窓枠に積もった糞の害もありますが、尿の臭いはなかなか大変で、網戸なんかは洗ってもなかなか臭いはとれません。こんな状態の空気を利用するなんてちょっと信じられません。コウモリの糞は肥料になるようですが(確かに、窓の下の植物は他と比べて育成状態が良いような)、海外では感染症の原因との報告もあるようです。緑の家は対策済みとのことで、今後の事は安心しました。