2017年12月18日緑字加筆
迷いましたね。この靴に・・・
今日の新潟県は冬型で吹雪になっているのでこんな普通の靴では冷たくなってしまいますが、これから晴天の名古屋に行くので防寒ブーツって感じではありません。まずブーツではやはり歩きにくいし・・・。
ということで、事務所玄関にタクシーを横づけしていただきこの靴で新幹線駅にきました。
昨日まで雨だった空気の結露が、深夜の雷鳴と共に突風の吹いた後、雪にかわりました。その時に変化は深夜2時ごろで、地鳴りのような風の音がトイレ後のうつらうつらしていた意識を覚醒させました。
ところで・・・有名な上越新幹線マックスが2020年になくなるそうです。車両寿命で後継車両は2階建てではないとのこと。残念です。この低いホームにもぐりこんだ車席からみるプラットフォームの淵ももう見納めです。・・・特に「この淵」に未練はありませんが。
さて今日名古屋に向かうのは、味噌煮込みうどんを食べに行くためです・・・ではなくて昨年の夏に行ったデシカ2台とダイキンのダクト式エアコンそして床下エアコン+CFを使って空調設計した家が完成したので、その空調の調整チェックに伺いました。
新潟県の「緑の家」では冬の室内過乾燥問題は皆無で、逆に高湿になることで結露抑制のほうが問題となりますし、夏の室内高湿問題も日立の白くまくんの再熱除湿運転でRH(相対湿度)50%以下に下げることができるので、あえて高価なデシカを積極的に利用する必要がありません。しかし太平洋側気候の名古屋ではデシカを使ったほうが冬の過乾燥や夏の高湿問題を簡単にかつ確実に解決できます。そこでこの広い建物ではデシカ2台(一階用と二階用)と、細分化された部屋空間をより快適に空調するためにダクト式のセントラルエアコンを設置することになりました。
この建物は基本設計が(有)AUデザイン 安田英優氏、実施設計(アールドヴィースタジオ 古庄氏)と空調マスター設計がすべて別々の設計事務所で、空調のマスター設計をオーブルデザインがさせて頂きました。施工は(株)渡邊潤一建築設計事務所 渡邊氏。
現地到着・・・
施工中の現場に伺う機会がなかったので、今日初めてです。
落ち着いたデザインと細部の綺麗さ・・・大変立派な建物です。Ua値も大変高く、完成時のC値も0.3㎝2/m2以下と超高断熱高気密仕様です。
外壁付加断熱材と仕上げ材や窓(樹脂4層ガラス)は欧州から取り寄せたとのことでこちらも高性能。
室内の内装も拘りの仕様・・・。建て主さんはすでに何回か住宅を発注されたことがあり、大変慣れております。
最初の玄関を入った感じが大事でここで温湿度と匂いを感じます。
・・・十分な快適性を実感。
次は機器の設置と現在の運転状況、熱画像による温熱環境を確認します。
そして機器取説を確認し、調整にはいります。
デシカが設計規定量であるかを確認するため、何度も何度も各出口の流速を測定します。
デシカは高基礎の床下に設置されており、メンテナンスも良好です。床下空間は2つに区切られており、その区画ごとに床下エアコンを設置して、別々に制御できるように空調計画されております。この2区画があることで寝室とリビングの床温が変えられる・・・これはすごいと自分でも思いますね。またまた進化した床下暖房です。
暖かい名古屋といえども夜は2度になることが多く、床下エアコンが提供する床のじんわりした暖かさは、床暖房とはまた違った感じになるでしょう。
このダイキン製ダクト式セントラルエアコンは出口設定風量が固定式なので温度設定しかできませんが、デシカで調湿が可能なので特に問題ないはずですし、局所的に個別エアコンも用意しておりますので、スポット急冷も可能です。
デシカは4年前このページでお伝えしました。懐かしいですね。
さてそんなデシカは・・・一階は完璧。
ただ2階でダクトとチャンバーの配置、デシカの定速風量があだとなり少々改良が必要。
・・・ですね。
ダクト式のセントラル空調は、このような複雑かつ仕切られた空間では、ベターの空調方式で、人に直接かからない吹き出しを壁上部に設け、快適な夏季室内になると思います。無論夏季限定のダクト式エアコンと、冬季は床下エアコンだけで超快適となっております。
しかしいつも思いますが床下エアコンの設置位置はランドリールームが最適ですね。音は問題ないし、洗濯物が抜群に乾くのでこの位置がベストです。もう一台は玄関ホールに・・・。ここも緑の家の定番の位置・・・とてもふさわしい場所で、音の問題もないし玄関が暖かいのは幸せです。
この文は帰りの電車でアップロードしているので明日再び加筆します。