定休日の今日、早朝氷点下6度の三条を出発して、三国トンネルをとおり高崎の家に向う。途中氷点下13度になった塩沢付近の町並み・・・。煙突からの蒸気は高気圧に押され、水平に漂い霧が町を覆う。
車の外気温計は氷点下15℃を示す外の風景は、
はりつめた空気の中、冬の女王に支配され花咲く木々にかわる。
そんな風景を時折見ながら2時間30分で高崎へ到着・・・。
高崎の家では外構がまだ出来ていないが、建物はそれでもキリッとした空気感。
新潟県内と違い、この乾いた冬と台風の影響がない環境のせいか、玄関ポーチの米杉の色が新築当時のまま。
高崎の家といえば、
あの造り付けお風呂の床に使用したコルクのタイル。
その素材からちょっと不安だったが、使用感を伺ってみると・・・なかなか良そう。
未だ新築当時の美しさを維持するヒノキの壁・・・聞けば入浴後スクレーパーで水を切っているとのこと。ここまで大事にして頂けるなら・・・設計者として感謝、感謝!
帰りに高速道路は雪が全くないのに路面は真っ白!
塩カルだねー。と思いつつ帰りの途中で五日町の家に立ち寄る。
こんな天気の時は・・・まさしくピクチャーウインド!
自邸もそうであるが、家の窓からの景色はプランを作成するにあたり最も大事なこと。私自身の価値観は、その土地の環境条件が9割を占め家のプランは1割という感覚。それほどプランに作成には重要な事。
五日町の家は玄関戸を開けた時に
「雰囲気が一瞬で伝わる空間」のある家を考えた。
一番奥の突き当たりの目の見えるところに、建て主さんの拘りの基準で受注製作した薪ストーブを配置・・・。
そこまで一気に導かれる土間を連続させること・・・。
出来上がりが楽しみ・・・。
そして床下は「緑の家」の何時もの床下。メンテナンス+収納の空間。
「緑の家」の最もの拘りは、積雪1.5mでの耐震等級3という構造と超高断熱高気密の両立。
そしていつの時代でも変わることのない端正な外観。
ところで・・・
下の2つの写真はどちらも今日撮影したのだが、どちらが3mの豪雪地南魚沼でどちらが積雪地三条かわかるだろうか。
下(右)の道がメインの方が南魚沼である。でもなぜか上(左)の写真の方が雪深く見えないだろうか。その原因は何か?
それは屋根に雪があるかないか。
町をよく観察すると南魚沼市の最近の建物は殆ど屋根融雪であり、屋根に雪はない。これは20年前と比べ大きく変わった。井戸水による融雪が効果的且つリーズナブルで今は殆ど普通の家を造り井戸を掘る。その井戸水で家の周囲と屋根を融雪するので、綺麗に雪は消える・・・このため三条と雪管理の生活感は変わりないかも。これには大変驚いた。南魚沼市にとって雪の驚異は和らいでいる。もしかして1月は三条のほうが雪に対し苦労しているのかもしれない。