超高断熱Ua値0.23w/m2hで耐震等級3 関屋の家

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新潟市が大雪になった日から1週間が過ぎ、関屋の家の防水検査に伺った。

どんなに下地が入っていようとも必ず空気の流れは阻害されないクロス通気胴縁。

準防火地域に建築中の関屋の家、防水廻りのチェックに行った。
写真を見てわかるとおり、なぜ「緑の家」のクロス通気胴縁工法がしっかり機能している状態がわかる。家造りで重要なことは見えないところにあり・・・。

そして「緑の家」のサッシの取り替えが簡単に出来る窓廻りの納まり。特に防水は家の要であり、木の外壁でサッシが内側に納まる時には窓からの漏水が事故がおおくなるが、まず大事な事は大きめの庇であり、次にこの皿板の丁寧な設計と施工。

下地もゴムアスを一度入れ、その後ガルバニュームの皿板を設置する。

窓下端の皿板。この皿板に水が滴るようなら、それはサッシの寿命が著しく阻害されるし、漏水の危険性があがる。

入り隅は弱点になるので特に念入りに。

下になぜ庇が大きく無いといけないのかについて解説写真を載せた。雨だれが皿板にあたるようなら、その跳ね返りでサッシが劣化したときに雨漏れの可能性が高くなることがわかるだろう。窓は家の弱点である。

話は変わり・・・

「緑の家」Aグレードでは気密も少しだけBグレードより上がる配慮をしている。

下はキッチンのレンジフードの排気ダクトであるが、通常はレンジフード純正の風圧シャッターのみであるが、気密シートの位置が今回は室内側にあることで気密施工は外部側にあるより不利なため他の所を強化し筋妻を合わせる。その一つが電磁気密シャッターの設置である。

見えない所の配慮こそ「緑の家」らしい。ところが日経ホームビルダーによると、このアルミのダクトは消防法に違反する地域が多いらしい。今後の検討課題である。

これをダクトの中間に計画し、レンジを使用しないときの気密性をアップさせている。

また・・・

関屋の家の特徴的なことに・・・

気密テープも揮発性物質が少ないとおもわれる(匂いが格段に少ない)気密テープを使う。

何時もは黒いブチル系やアクリル系が多いのであるが、このようにトーメイの色したアクリル系を建て主さんが見付けてこられた。

気密シート貫通する配線部分に使われる気密テープ(揮発性化学物質配慮型)。

また・・・

天井の断熱材も吹き込みセルロースファイバーは同じなのであるが、素材が古新聞紙であるが故に化学合成インクも多く素材に入っている。このインクから余計な物質が放散するのを嫌い、大豆由来の天然系インクしか使わない外国の新聞紙が素材100%となるセルロースフファイバーを指定している。

海外の大豆由来インクを使った新聞紙が原料となるセルロースファイバー。

このセルロースファイバーを施工してもらうのに当初は新潟県では取り扱う会社がないとのことで、関西からわざわざ新潟に来て頂いて施工する予定であったが(高額コスト)、何とか新潟県でも施工してもらえる仕組みを探し当てて比較的安価で施工が可能になった。設計から時間を掛けて交渉すれば何とか実現できるのである。

因みに「緑の家」ではセルロースファイバーを使う時にも絶対防湿(気密)シートを省かないので、室内に流入する事はすくなくどのインクでもそう変わり無いと考えている。しかし巷ではセルロースファイバーの調湿性を生かすために、防湿シートを省く施工も多い。このように防湿シートを省くと、湿気の出入りに乗ってインク成分も室内に流入する事が考えられる。その場合はこのような材料の方がよいとおもう。・・・が、防湿シートを省くこと自体が考えられない高気密高断熱施工である。

そして室内のAEP下地になるパテ(写真の白く斑の部分)も揮発性有機化学物質の少ないパテを指定している。こちらも建て主さんが探してこられ、それを取り寄せ試し塗りをして肉やせ、のり、乾き具合を試したのち採用したもの。

関屋の家に限らず、「緑の家」は下地や目に見えないところを重要視しいる。無論その一番は耐震等級3の無難な「構造」である。これを耐雪1mから2.5mで確保する。

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