暖房開始・・・と白物家電で洗濯機 その3

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

消えた・・・。30行ほど書いたときに突然シャットダウン・・・そう何時ものWinのアップデートである。強制アップデートを中止しておけば良いのだが、それもそれで無精な私はきっと一年くらいはしないことになるのでセキュリティーが心配。

もう今日は書くことをやめようかと思ったが・・・気を取り直してもう一度同じ内容←(これがいらいらする)を打ち込む。

そのパソコンに向かっているこの場所は、定休日だから寺泊の自宅で暖房中の一階の和室。9月の17日に暖房って・・・殆ど異常な空調生活だと自身でもおもうが、代謝の衰え始めた体の正直な快適性に従っている。であるから昨夜はタオルケット一枚で就寝しその軽さがとても気持ちよい。ちょっと寒ければ一枚羽織れば良いのだが、Tシャツに裸足が一番リラックスする(あっズボンも)。今の温湿度は室温26.5度でRH(相対湿度)56%である。

さて今日の本題である。

その1ではドラム式洗濯機についてパナソニックを中心に案内したが、どうしても日立とシャープが気になる。特にかたくなにヒートポンプ式の乾燥を拒み続ける日立の乾燥方式を少しだけカタログ数値から考えてみる。

洗濯物が乾くときに、濡れている繊維とそれに接しているごく薄い空気膜部分はRH100%のバリアーができているとの事。このバリアーを破壊しないと繊維に含まれた水の気化は阻害され乾くスピードが遅くなる。
髪の毛を乾かす時にドライヤーを使っていると、冷強風でも髪の毛は乾くことは体験されていると思う。無論暖風よりは遅いが、自然放置より数倍早く乾く。これと同じ仕組みで消費電力を少なくして乾燥させるジュール熱+大風量の乾燥方式が日立の「風ドライヤー」だと思う。

まず気になる消費電力であるが

パナソニックの6kg乾燥の通常モード乾燥の890wh(乾燥時間66分)に対して日立のヒートリサイクルは980wh(乾燥時間66分)とほぼ同じ。パナソニックの省エネモード乾燥での消費電力は620wh(乾燥時間133分)と日立のヒートリサイクルは770wh(乾燥時間132分)と150whだけ多く日立が電力を使う。しかしヒートポンプ式であるパナソニックが620であるのに対し、日立は普通のヒーターで770と大健闘。日立の乾燥方式は普通のジュール熱であるから効率1以上なるはずもないのにこれは・・・これは日立の乾燥方式が脱衣所の空気をつかって乾燥させる冷温風ドライヤー方式+廃熱利用だから。一方日立のヒートリサイクルを使わない縦型式の乾燥までの消費電力量は1890whだから2.45倍効率よく乾燥させていることになる。つまり2.45倍分多くの脱衣所の熱を使っているともいえるか?。もし脱衣所が常に暖かな家ならこれは効率がよいともいえる(充分脱水した洗濯物の重量約80%が水分とするとこの気化に必要な熱量は3.4kwh)。脱衣所の熱はエアコン暖房ならCOP4を超える効率があるからこれを使えば省エネ。ただ潜熱はある程度凝縮して排水しているのでどう評価するかは難しい。

ある条件なら日立さんの乾燥方式も理にかなっているかもしれない。特にヒートポンプはデリケートな装置(振動する洗濯機にとって)であるため、故障するリスクも大きいはず。それを総合で考えるとこのヒートリサイクル乾燥(風アイロンも)は悪くない選択肢である。営業的にはインパクトが少ないが、技術者がまじめな選択をした結果かもしれない。

但し・・・除湿・冷却の機構に水道水を多く使う事になる。ちなみに一回の乾燥除湿に使う水道水は53Lになり、水道水が8~14円/回多くかかる。電気量に換算すると300~525wh分・・・乾燥させる電気代の半額。水道代って結構するね~。なお水道代は下水込等地域よって大きく異なる。縦型洗濯機と変わらない水量をどう考えるか・・・。

日立の乾燥方式はリスクが少ない分悪くないが、水道代まで含めるとランニングコストはやっぱりヒートポンプ式にはかなわないのか。

続いてシャープの洗濯機だが、これは縦型の洗濯機を選ぶならシャープ一択かも・・・。

何しろ・・・穴なし洗濯槽はシャープさんの独壇場。穴があると必ず2重洗濯槽になり、その外側と内側の間であの黒カビや汚れ膜が発生する。そのため他の各社は様々なカビ対策を考えているが、根本的な解決はこの手の入らない隙間を作らない事が一番だし、もともとあってはいけなかったのだ。穴なしを考えたシャープは凄い発想の洗濯機を作ったと思う。きっと他メーカーの開発者はじたんだを踏んでいると思うほど。これは洗濯機の王道で、確かに2槽式洗濯機はこの欠点がないから長期に渡って衛生的だった。

昔懐かしい2槽式洗濯機。流石に今使っている人は殆どいない。

一方ドラム式では特別な特徴はないが、ヒートポンプ乾燥の消費電力量が590whと最も少ない(但し乾燥時間115分しか選べないようだ)。

最後に東芝だが・・・

東芝のドラム式洗濯機はデザイン、温水コース、消費電力量、ドラム内照明、振動対策などこの4社の中で一番バランスが良いのだが、エアコン事件以来どうも勧める事ができないメーカーになった。

まとめ

あくまでもカタログ評価であるが、一番理想的な洗濯機は・・・

ドンデン返しで、私としては洗濯機はシャープの縦型で温水あらい付きとして、もし乾燥機が必要な場合はガス乾燥機を設置・・・かな?ただ・・・LPガスならヒートポンプタイプのドラム式洗濯機で良い。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. 車場の家の人 より:

    >いずれも無償で修理してもらっています。

    >>これは販売店さんの延長保証なのでしょうか?それともメーカーさんの保証での無償なのでしょうか。

    販売店の延長保証5年の期間内でした。
    1回目は乾燥が終わっても洗濯ものが全く乾かなくなり、買って3年目か4年目に何かのパーツが交換されました。
    2回目は買って5年経過するギリギリの時に、異音がするので見てもらったところ何かのパーツを交換してもらいました。

    電化製品は安定して使えることが一番ですよね。
    特にパソコンやスマホでそう感じます。

  2. 車場の家の人 より:

    東芝のドラム式でヒートポンプな機種をかれこれ7年以上使っています。
    途中、3度も引っ越しで動かしたので、参考にならないかもしれませんが、2回壊れました。
    ただ、いずれも無償で修理してもらっています。
    緑の家で乾燥機を使うと、設置場所に熱がこもる感じはします。
    ただ、設置場所は脱衣場なので、併設されているユニットバスの換気扇で排熱するように心がければ、不快な思いはしません。

    緑の家ではそもそも干しておけば衣類がよく乾きますので、乾燥機能自体が贅沢な機能のように感じます。

    高気密高断熱24時間空調住宅向けの家電という新ジャンルが生まれないものでしょうか。

    • Asama より:

      コメントありがとうございます。

      >いずれも無償で修理してもらっています。

      これは販売店さんの延長保証なのでしょうか?それともメーカーさんの保証での無償なのでしょうか。

      >緑の家で乾燥機を使うと、設置場所に熱がこもる感じはします。

      実際熱は風呂CFなら籠ると思います。どんなに効率よく熱循環が行われたとしても、消費電力分の熱は放出されますし・・・。

      >緑の家ではそもそも干しておけば衣類がよく乾きますので、乾燥機能自体が贅沢な機能のように感じます。

      そのとおりかもしれません。どんどん「のめしこき」になります。

      >高気密高断熱24時間空調住宅向けの家電という新ジャンルが生まれないものでしょうか。

      面白そうですね。

      ただエアコンの事件から・・・先ずはとにかく壊れにくい白物家電製品を望みます。30年前の白物家電はエアコンでも無故障で15年くらいは平気で使うことが出来ました。