新潟県は、不適切な検査で「越後杉」を出荷した7つの工場に対し、これまで交付した補助金およそ330万円の相当額の返還などを求めることを決めました。
とのこと。越後杉とは新潟県で育った杉を材料として製材された木材または加工材で県木連が認証した製品のことで、県内の数十社の建設会社さんで柱や梁材と使用されている。
県が主導で立ち上げた「越後杉の認証制度」から撤退することを明らかにしました。その一方県は県産材の利用促進を目的とした新たな取り組みを検討していて、新年度予算に計上する方針です。
が流れた・・・。
現在県内産無垢の杉柱は一般流通の集成材柱より高く、このため県は地産地消を進める観点から補助金を出していたが、インチキがあったのでとりあえず一旦やめて次の制度を考えるとの事。
実は10年以上前から住宅業界内では・・・
「市場に出回っている越後杉柱の本数は、なぜか県内の認定工場で製材された杉柱数より大巾に上回っている」
と言われていた。つまり例えれば年間1000本の製材本数に対し、2000本が流通しているとのこと。確かに同じ杉なら杉自体に「新潟県産」との名前があるわけでなく、人が製材時に貼るシール又は焼き印・スタンプがあるだけ・・・。
こんな噂がでれば当然品質管理も正しく行われているはずもなく、7工場(全体の一割)で不正が行われていたとのこと。しかもこれが発覚したのは昨年に突如今まで一度も行われてこなかった県職員の立ち入り検査がきっかけだったらしい(所謂たれこみがあったのか?)。
補助金事業で、構造材に使用する柱等なのにルーズだった事になる。
杉好きの浅間が「緑の家」では使いたくともコストアップ(補助金をいれても)になる事でメリットは無いと思い越後杉を一度も使わなかったが、杉が好きであるがゆえの苦言とする。