今年度から県が建て主さんへ直接補助金を出すシステムがスタートしている。
補助金の対象となるのは、
1.県産木材の使用
2.県産瓦の使用
3.県内の畳業者さんから畳購入
4.県内左官屋さんの漆喰、珪藻土工事
である。
詳しくは県のホームページで。
そのホームページにあるパンフレットであるが、下のような最後のページに室内に木を使うメリットが載せてある。
全て既往の論文からの引用(研究成果)であるが、ここで重要なことは二つ。
1.木(無塗装)は直接接触することでストレス改善効果がある
2.内装に木は多すぎても睡眠の質はあがらない
ということである。但しいずれも特定の条件下(塗装、無塗装、木の種類、年齢など)であることに留意、必ずという保証はないことに注意。
特に1.の「直接接する」が重要で、例えば床に天然の木が貼ってあったとしても、靴下等の衣服を身につけているとその効果は不明ということ(スリッパなどは特に意味なし)。ハード塗装も同様にNG。あくまでも裸足、素肌が木に直接触れることの研究結果である。その点、「緑の家」の木の使い方は大変利に叶っていると自慢できる。
床は床下暖房のおかげで年中裸足で過ごせるし、手の触れやすい「手すり」や「窓枠」「ドア枠」、特に「笠木」などが天然の木で基本的に無塗装である。逆に壁や天井は天然の木を貼ることはまれであり、これも2.の内装に木は多すぎても睡眠の質は上がらないことをしっかり踏まえている。これは偶然ではなく、1999年の「緑の家」の誕生時には既にわかっていたこと。
自慢できる天然木の効果的な使い方である。
尚、工務店さん向けのこのような補助は昨年の偽装事件を踏まえて少し後退している感があるが、それでも建て主さん向け(最大5万)より5倍多い金額補助(最大24万)する仕組みである(両併用できるのか?)。この差をどうとらえるか・・・。