昨日蓮潟の家の日射遮蔽を設置した。そうご覧のとおり「簾」である。
簾は室内から見ると全て透過して見える・・・が、外からみると、
簾の先の内部は全く見えない。
これが簾の優れた特徴である。
室内から透過して全ての窓から見えるのに外からは見られない。
「そんなんじゃ、日射遮蔽ができていないのでは?」
とのお言葉を頂くだろう。
しかし・・・
この窓は左が東南よりで右が南西となるが、簾がわずかにない左右隙間や上下の隙間から差し込む日射(ピンク矢印)と防がれている部分がくっきりと影で判別出来る。この16時頃でも西日をシャットアウトしているのがわかる。また全ての窓から外部が透けているのもわかる。
この現象を後日数値で紹介する予定。
下の写真からわかるとおり、外部から内部はまるっきり見えないが、上の写真では見える。まるでマジックミラーのようである。
さて簾に設置要した時間は90分くらい。ちょっと止め金具位置が悪くと何度かやり直した。
「緑の家」簾と大きめの庇を推奨してから早11年経過。「緑の家」の外観と言えば基礎が高いこと、簾があることと大きめの庇を持つこと・・・。
そういえば、同じ長岡に立つ9年前に設計した美沢の家もガルバニュームでも簾だった。
明日は蓮潟の家の見学会。真夏の「緑の家」の気持ちよい空気を感じてほしい。