TEXT アサマヒデキ
簾の良さはなんと言ってもこの風景透過の美しさにある。そのかすむような淡い風景は夏の強い日差しにぴったり。外の見え方で人の心がどのように感じるかを科学的に説明出来ないので浅間が書く今回は番外編とした。
本題に入る前に私のミスで簾を科学する「その1」~「その4」の中で直達日射と直射光を同じとしてとらえてしまった。ここでは直射光でありここに訂正しお詫びする。
夏期の日中、室内へ熱をもたらす原因の7~9割は窓からの日射であり、その中でも7~8割は直射光による日射である。このシリーズの検証は最も影響の多い直射光の遮蔽にスポットをあてた。
羽根式の外付けブラインドは水平のままであると、真南に設置している場合を除き、直射光の遮蔽率があまり良くないので、一般的には20~30度くらい羽を下に寝かせて使うであろうと「その3」で想定。希に家に長く在宅できる方は、太陽の傾きによって数時間ごとに調整するかもしれないが、一般的には半日は同じ状態と考えられる。
外付ブラインドの羽が簾と同じ有効開口率(水平)時の外が見える角度の計算は「その4」で案内したとおり。これを今度は実際の写真で確認する。
水平時と20~25度固定時の窓外の見え方を下に案内する。
上写真のように窓から3mほど離れた場所から見ると・・・
水平時はアイポイント高さから均等に上下ある程度まど視角は広がる。一方20度から25度くらいに固定すると下方向はよく見えるのであるが、上方は直ぐに見えなくなる。この窓は3階設置なので下方向が見えることは良い感じになるが、1階の窓であると上方向の見え方が肝心である。
これが外付ブラインドの見え方である。
一方簾は
上方までよく見え気持ちがいい・・・。
ただし・・・外がよく見えるということは直射光は防げても散乱光と反射光は多く入ってくるためデメリットもあることに注意。どこで折り合いとするかが肝心である。
尚・・・先日ターポスクリーンの設置も事務所窓でおこなった。設置した場所は西側の窓で今まで強い西日に苦慮していたが、設置後はこの点が改善された。
西側窓はいつも強風で取付けに方法に困っており外部遮蔽をあきらめていたが、このスクリーンなら今週末の少し強い風でも柳に風で力をいなしており、風が止むと定位置に戻る特性がこの窓にぴったりで、簾がつけにくい場所が好都合。
台風でもない限り元に戻ることが気持ちいい。
しかも、しかも、
あおられると少し日が入り、影が揺れる・・・
まるで樹木の葉がゆれる時に出来る影のように。
ああー風を光で感じられるこの感覚(変則な可視化)は病みつきになる。
さらに設置も簡単でこの手軽さ・・・いいね。
但しこの織物より風景の見え方はやはり横広がりの簾が上手かも。
>その1
>番外編2
コメント
浅間様
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ブログに出てくるターポスクリーンについて、風になびく感じに惹かれ我が家でも取り付けを検討しておりますが、中々気に入る物が見つからず…
窓サイズは縦600横1700。
サイズ合う物があるか分かりませんが、参考として過去に採用実績がある物を教えて頂けないでしょうか?
KO様
コメントありがとうございます。
>サイズ合う物があるか分かりませんが、参考として過去に採用実績がある物を教えて頂けないでしょうか?
ターポは下の「緑の家」で良さをしりましたので、まだ残念ですが実績はありません。
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2019/09/03/post-25201/
しかし事務所に設置したものは普通にホームセンターで販売されており、大きいものは巾3mを超えて販売されておりましたのでこれを切って使えば問題ないと思います。普通に切断して使えるようです。
他に情報のお持ちの方の投稿を期待します。