簾に代わるものとヒートファクトリー

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先週の土曜日に築9年目にはいる「緑の家」に伺って来たが、この公園の美しさにしばし見とれていた。

地覆は苔であり芝生でないから価値があり日本の気候に似合う。

地面はコケで覆われこれぞ緑・・・という感じで輝いていた。公園はこぢんまりしているがよく手入れされており、多くの人はこれを見て「自然が美しい」と言うが大地は手を入れて人が管理しているから美しいのであり、これを自然とよぶのは何か間違っている気がして、やはり自然を人の管理下に置いたときに美しいと私は感じる。

その公園の隣にある「緑の家」がとても一体化しており、ホント良い感じに経過している。

この経年変化が嫌いな方は木の外壁は好きではないだろうが、この感じが好きな人はこのアプローチの美しさも理解できるだろう。

自然石とモルタルが馴染んでコケも劣化もそれが時を示す。

人とともに移り変わる建物意匠・素材が好きである。

8年経過した旧Q値1w/m2k(8年前はUA値規定前)超高断熱で高気密の「緑の家」に今回お伺いした理由は、ヒートファクトリーの不具合の修繕である。少し前に連絡を頂き、ヒートファクトリーの銅管部分から水漏れをおこしているのでみてほしいと連絡があり、それが銅管の異常な劣化であることがわかったので、この部分の交換修繕の立ち会いにうかっがたのである。一般的な銅の酸化皮膜は酸性によわく、タンク内の水質のpHが酸性に大きく偏ると腐食進行が早まる。

(一社)日本銅センターの発行する銅の腐食メカニズムから転載。

洗剤、石けんは一般的に弱アルカリ性をしめしお風呂場の排水は中性もしくはアルカリ性に振れることが予想されるが、洗剤の中でも酸性を示すものやコンディショナーやリンス類は弱酸性でまた多量の有機物が分解するときに水は弱酸性をしめすので、これら複合的な原因で腐食が早まったと想像できるが断定は難しい。この酸性化を防ぐためと熱交換器のかさ上げとなるように水槽の中にコンクリートブロックを沈めているのだが、それ以上の酸化要因があれば腐食速度ははやまる。ヒートファクトリーが採用されてから10年経過するが今のところこの現象は一件だけである。ヒートファクトリーを使用される皆様においては、一年に一回水を抜くときには必ず、もし出来れば数ヶ月に一度確認して頂けるとありがたい。もしお手元にあれば数ヶ月メンテナンスの時にプールで使用する次塩素の消毒剤(錠剤のソーダ塩)を投与してほしい。これで有機物の分解を遅らし弱アルカリ性に水は傾くはず。

断面をカットして肉厚の確認。全体には問題無いが一部だけ薄くなっている部分がある。

ところで・・・主題の簾に代わる日射遮蔽であるが、こちらの「緑の家」でよい物をみた。

一般的に販売されているターポスクリーンだが以前はその良さに気がつかなかった。

このスクリーンの良さは・・・まさしく

柳に風

である。

風がなければしっかり日射を遮蔽できるし、普通に風が吹いたときにはためくが、風が止むと普通に戻る。軽くてはためいても外壁、窓などに害を及ぼさない。

所謂、やわらかく軽い素材で

「受け流し」

である。

簾は下端を固定して使うが、こちらはあえて下は固定せず風を吹かれるまま。しかもこの縦長比が絡みも少ないポイントであろう。雰囲気もよく、素材も5年保証品があるくらい紫外線にも強い物も販売されている。

色も素敵な日射遮蔽布。これは良いかも。これなら下端を結ばなくともヒラヒラさせておけばよい。

木の外壁との相性もよくこれは簾に代わる日射遮蔽としてお勧めである。

聞くと台風の時には流石にしまうがそれ以外は受け流し設置で問題無いとのこと。

そういえば・・・このご近所さんで素敵なバイクを見せて頂いた。

BMWの単車である。カウルの形状が50年前のカフェレーサーっぽくてセンス抜群のバイクである。もちろん水平対向の2気筒エンジンを積むポリシーは今も健在。私も若い頃単車に乗っていたがこのようなカウルデザインは大好きである。ただ唯一の欠点はセパハンの位置が国産車より遠くて前傾が大きすぎるとのこと。確かに相当前のめりになるだろうから高速で風を受けながら走らないとつらい姿勢である。

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