改めて・・・一体打ちの基礎の必要性

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基礎のことを少しググったらこんな動画が見つかった。結構数年前の有名な訴訟のようだがTVを見ないので知らなかった。そこには目を疑うようなコンクリートのつなぎ目の危うさが記録されている。

クリックすると始まり音がでるのでご注意。途中から始まっているが遡るともっとわかる。

RC建造物の構造部分はコンクリートとコンクリートのつなぎ目は通常一体化することが前提で計算されていることが一般的である。もし分離させて計算するときには意識してエキスパンジョイント又はスリットと呼ばれる処置をする。

ところが上の動画では一体化されなければならないところが、レイタンス除去等表面処理が行われていなかったようで、完全に上下分離している。このような分離する事は建築士なら学生でも習うことなのだが、ここまではっきり見たのは初めてでびっくりした。

「緑の家」の基礎はもう15年以上前からベタ基礎が多く、そのためその頃から一体打ちが全棟標準として行われている。

基礎を一体打ち込みしない建設会社さんによく私は伝える。

「レイタンスなどワイヤーブラシでしっかり除去し、表面を荒らす打ち継ぎ作業より一体打込みの方が監督さんの管理が楽ですよ」

・・・と。

動画では打ち継ぎ面から水が入っているが住宅では水のほかシロアリの侵入経路になる。

下は「緑の家」の一発打ち込みの様子。住宅として大変珍しい2台のポンプ車で一気に打ち込む様子の動画。

話は変わるが・・・以前「緑の家」フラット基礎は単純な構造でコストダウンができる事が良いと話したが、その時もう一つ良い点として、

「大地震が来たときに捨てコンとスラブの面のレイタンス等で一体化されていなことで、地面からの地震力が滑って上部に入力されにくい免震構造となる」

と想定していた。正にそんなことをイメージさせる非一体化の動画であった。

「緑の家」のフラット基礎は下面が真っ平らなため通常時は建物重量の摩擦力で微動だしない建物でも、大地震の水平力で捨てコン面とスラブ下面が滑り、地面からくる地震力をいなす方向に働く。フラット基礎でなければ、通常スラブ下面は150mm以上凸凹しているので摩擦力の他コンクリートの剪断力があるので滑りはしないが、真っ平らなスラブ下面は摩擦力がほとんどを支配する。また地面へのめり込みも120mmしかない事が上部建物を滑りやすくしている・・・。これをもっと意識して行うと免震構造になる。例えば捨てコンの上に鉄板を2枚敷き摩擦係数μが0.1以下になると摩擦抵抗は少なくなることで水平力が勝り動き易くなる。これを商品化出来ないかと当時は思ったが問題は風力では動かないが大地震時(所謂震度6強以上のクラス)から動くという境界の見極め、そして鉄板は意外と高いので鉄板敷のコストだろう。

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コメント

  1. とうちゃん より:

    住宅の基礎が一体打ちで作られていて、

    近所で建築中の旭化成の住宅(へーベルハウスと思われる)の基礎が、一体打ちで作られていて、ちょっと驚きました。
    完成後も見ましたけど、ホントに綺麗な基礎が仕上がっていました。

    拙宅でも、一体打ちを採用したかったのですが叶いませんでした。
    そんなに難しい事とは思えないんですが、設計や施工を担当する人の熱意がないと難しいですね。

    • Asama より:

      とうちゃんさん
       
      ヘーベルさんもとうとう一体打ちなんですね~。
      他の大手ビルダーはどうなんでしょうか。
      一体打込みでなくともレイタンスの除去が適切で地上部分の打ち継ぎであれば特に問題ではなく、一体打ちの方がミスが少なくなる程度ですのでご安心を。
      というか・・・確か相当厚いスラブのしっかりした基礎との認識です。