追従型オートクルーズの疑問・続

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追従型オートクルーズのあるアイサイト搭載の運転手さんに伺ってみた。

それによると追従型オートクルーズで設定できる追尾距離は10数メートルから60メートルくらいまでみたいで、運転者がこの距離を任意に設定出来るとのこと。設定速度は115km/hくらいまでで、最近のバージョンからは125km/h(車種によっては145km/h)まで設定できるようである。

たしかに設定すると安心感があり認知と空走距離分0.7秒が機械によりもっと狭められる感覚であるそうだ。仮にその半分以下の0.3秒とすると時速100km/hで11mは短縮できる。つまり前車と制動距離が同じで静止時の車間距離が5m必要なら、走行時の車間距離が16mあれば前車と衝突を避けることが出来る。では車間距離が16m設定で良いかというと・・・もし高速道路で自分が先行車なら16mではあおり運転されているという意識となる。

仮に20m車間距離があっても2kmも同様に同じ距離で後ろにつかれたら気持ち悪い。やはり高速道路の車間距離は50m以上が妥当ではないかと思われる。ところが高速道路並みにのスピードがでる首都高等において50mの車間距離は逆に危険な状態で、どんどん割り込み(車線変更)されて仕舞いには後ろから「もっと車間を詰めろ!」とのあおりを受ける事間違いなし。やはり車間距離では矛盾が取り巻く自動車環境(法律)であると感じる。

また・・・

建築業界では仮に法令違反である無許可の小屋裏(ロフト)で2階建てを設計し、「小屋裏部分は建築後天井を取り払って使うことも可能ですよ」・・・といって設計し建築されたなら、これは建築士免許に対しペナルティーが科される。つまり建築の設計者は法令違反を薦めることや、法令違反ができる相談やアドバイスをしても罰則が科せられるが、自動車では法令違反のスピード(120km/h以上)を追従型オートクルーズで運転者が設定出来、設定すれば前車に追従し勝手に120km/h以上に速度を上げるとこのこと。

これを聞いて自動車業界は一番リコール等が充実しているのにスピードに対するコンプライアンスは甘くていいな~と思うが過渡期にある避けられない矛盾なのかも・・・。

あおり運転の新立法では適正な車間距離を追尾型オートクルーズ搭載車と無い自動車で分けても良いし、高速道路の車間距離の見直し又は適切な車間距離の厳守の法律はその距離があいまいなら廃止すべきである。国会のヤジもそうであるが、本来法律違反になることが堂々と許される議場よりヤジのない小学校の授業の方がレベル上といえる状態がおかしいと思う。

この追従型オートクルーズにおいて内容の間違いがあればご指摘頂ければありがたい。

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