対面通行の高速道路でのこと

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これ何だか直ぐわかる人は数少ないはず。

これは・・・

高速道路に設置された非常電話の扉を開けたところ。つまり高速道路上を歩いているのである。

電話はこのような形で入っているが普段は絶対お目にかかれないショット。

あなたは高速道路、しかも対面通行で中央分離帯のない場所で更に橋の上でパンクしたことを想像したことがあるだろうか。

先日高速道路をカングー1で走行中、安全エリアでパンクを修理中の車を見て、

「ああー大変だろうな、きっと空気圧が低くてパンクしたのかな。大変だね~。」

と同乗していたスタッフに言った。

その数分後、突然車が揺れ始め後輪からバタバタと音がする。瞬時にパンクとわかり、バックミラーで後続車がいないことを確認、直ぐ車を止めようとして路側帯へと思ったが、なんと路側帯が無くなっている。ああー対面通行でしかも橋の上に止まってしまいそうだ・・・そこで更に強めにブレーキを踏んで紙一重で路側帯に納まったが、白線ギリギリの車体。次ぐにハザードON。
このままでは後続車に追突される・・・。とっさにバックギヤを入れ、バックすること20mくらい。その時に何度が大型トラックが横すれすれをとおり、車が風圧で揺れる度に生きた心地がしないし、恐怖でバックミラーがまともに見ることが出来ない。

路側帯が無くなる所から黄色い矢印のように20mバックした。

それでも少し広い路側帯になんとかバックし終わり、ふと見ると非常用電話がある。
まず車外へ出て何が起こったか確認しようとするが、連続して通り過ぎる後続車で車からでられない。十数台見送ったときに間隔があき、直ぐに車外へ出てみると右後輪がぺっしゃんこ。パンクだ。取り替えようにも右側・・・これでは間違いなくひかれてまず即死。そこで非常用電話で直ぐに状況を知らせ、指示を仰ぐために受話器をとる。すると・・・

自分でタイヤを取り替えるならサービスカーを向かわせるのでそれまで待機との指示。そこでスタッフらと車外で更に柵の外へ。しかも車停車位置より後ろで待機してもらい、△表示板を車後方30m程度に設置。車後方待機でないと、万一追突された時に自分の車が吹っ飛んであたり死んだ人の報道を聞いているのでそこはきっちり守る。ちなみに△表示板が設置出来れば今場合は発煙筒は不必要と言われた。

柵外で追突されなかった幸運を喜びながら30分すると、サイレンを鳴らしながらパトロールカーが到着。タイヤ交換する間後ろで旗を振って注意喚起するとのこと。そこでタイヤ交換がスタート。

しかし・・・

私の背中の1mから1.5m後ろを時速100キロで通り過ぎる車が発する風圧で体が前後する。ああーこれはまさに生死の境。レッカーなどでは時間がかかり今日一日が終わる事を考えると、道路管理の職員さんを信じ、ドライバーを信じて交換するしか無い。

まぁ手際は良かったと思う。数分で交換完了したが、道路管理職員さんは

「スペアータイヤ古そうですね。空気圧ありますか?」

との問に、

「空気圧ゲージをもっているので計ります」

との応えに、なんでそんな機器を持っているのかと不思議そうな顔。

私はこのカングー1の時にはよく空気圧ゲージとコンプレッサーを積んでいるのである。

2年前に確認したあと何もしていないが空気圧は2.1kg/cm2あり特に問題なさそうな事を伝えると、

「スペアータイヤはスタッドレスではなさそうなので注意して運転してください」

と言われお礼を言って直ぐに再スタート・・・。旗を振って頂いた職員さんには心から感謝である。しかし事なきを得たが教訓は、

「高速道路の対面交通箇所はタイヤ交換も出来ないほど狭い箇所がある」

ということ。これは国でなんとかしてほしい。そんな場所でパンクしたら後続車に追突される危険性は大きい。分離帯の無い対面通行も駄目だがせめて路側帯は確実に確保してほしい。

実はこのパンク修理後十数分走ると路側帯で再びパンクを修理している車にであった。たったこの間に3つのパンク車・・・。刺さっていた破片でもわかるとおり、これは車荷台の積み荷から落ちたゴミか、事故車の破片(金属チェーンの接続部品がたまたまこの間に何個も落ちていることはないだろう)の可能性が高い。

離れてもわかるくらい大きい金属片が刺さっていた。

タイヤに突き刺さる金属片。これによって対面通行の高速道運転中にパンクした。これほどになると瞬時に空気が抜けたと思われる。

ペンチでねじって引き上がるがまだ抜けない。

ペンチで引き抜くと大きな金属片とわかる。よくバーストしなかったなと思う。

タイヤは修理せずに新しいとタイヤへ直ぐに交換したが、よく他車を巻き込む事故にならなかったなと安堵し、

これって・・・もし後続車を判断しないオートパイロット時にはどうするんだろう?

と思わせるハンドルさばきとブレーキの操作が瞬時に必要と感じた。

NEXCO日本が配布する呼びかけ書。車外ではねられて死亡・・・。

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コメント

  1. MOTO より:

     ご無沙汰しています。

     先ずは、ブログ「コメント欄」の不具合について。

    過去ログからコメントを書き込みしようとするも、
    「コメントをどうぞ」の書き込み欄が見当たりません。
    12/11 のPCクラッシュが原因でしょうかね!?
    以下、状況を記しますので、ご対応くださいませ。。

      「て・こあ」でのある一日 弐百七拾参 晩秋の柿
       2019/11/27(1か月前) 築100年の「て・こあ」

    ↑↑ 上記  ↑↑ = 11/27 以前 = NG(古い記事)

    ↓↓ 下記  ↓↓ = 12/04 以降 = OK(新しい記事)
     
       解体、中古住宅に負担増・・・石綿(アスベスト)規制強化
       2019/12/4(3週間前) 家の論評、業界裏話

     今年も残り僅かすがとなりましたが、実は本年初コメントです。
    昨年はお世話になったにもかかわらず、
    1年間ROM専の言い訳?を記そうと思いました。
    それについては、不具合が正常化した後に、
    過去ログの当該記事よりコメントいたします。
    このコメントを本年中にご覧いただけたら良いのですが・・・

      念のため・・・

    『 良いお年をお迎えくださいませ 』

    • スタッフM より:

      MOTO様
      ブログ管理をしておりますスタッフMです。

      不具合のご指摘ありがとうございます。
      一か月以上前の記事のコメント入力欄が削除される不具合を改善させていただきました。
      ご不便をおかけしてしまい大変申し訳ありませんでした。

  2. 上山の住人 より:

    上山の住人です。ご無沙汰しております。先生がご無事で何よりでした。
    慌ただしい年の瀬です。お身体くれぐれもご自愛下さいませ。

    • Asama より:

      コメントありがとうございます。

      ホンと何があるかわからないです。ビックリしました。
      これから本格的な寒波が来ます。慣れているとは思いますが車の運転等お気を付けください。