天候は曇り時々小雨。打込みにはあまり良いとは言えないが、出来ないような天気でもないので予定どおり行われた。
その前に・・・
フィリピンの首都マニラの南、およそ60キロにあるルソン島のタール火山の火口付近で12日、大規模な噴火が起き、噴煙はおよそ1万5000メートルの高さに達した。
とのこと・・・。
次に大噴火があれば今年冷夏になるおそれが多分にある。そうなればこの1707年の富士山と同じクラス。そのクラスの火山の大噴火で世界中の気温をさげることはよく知られている。近年では平成3年大噴火したフイリピンのピナツボ(ピナトウボ)山が有名。
大気中に大量の灰が舞えば、日射を遮蔽するので世界各地の気温が下がる。地球の気温は急激に上がる要因はほとんどないが、急激に下がる要因は隕石、噴火、黒点の減少と数多い。とてもわずかな下ブレであるが、人にとって下振れは過去には戦争の原因になるなど大きい影響をもたらす。
さて・・・現地に打込み前30分には到着し、一番最後のアンカーボルトの位置・高さの最終チェック。
気温はこの時期にしては高めだがやはり温度補正は当然必要で、4日経過の脱枠(但し応力がかからない部分)と8日目の上棟を可能にするため。呼び強度36N/mm2あれば8日目で概ね設計強度21N/mm2まで上昇する予定。これが呼び強度27N/mm2位だと18N/mm2以下なので、上棟まで倍以上の日数(20日以上)をとる必要があり大変大きな違いである(平均気温5度として)。「緑の家」の指定するコンクリート呼び強度は短い工期の住宅では必要不可欠である。
また冬期の打込みとあって温度変化による収縮ヒビも無く、常時雨降りという湿潤養生。よって36N/mm2で寒中養生さえすれば冬期はコンクリートにとって最も良い季節かもしれない。
下にその36N/mm2で水セメント比40%の堅い感じがわかる生コン動画を用意した。コンクリートは水が少なく堅い方が一般的には良いコンクリートになる(音有り注意)。
打ち終わった現場はブルーシートでしっかりと覆われ雨水に表面保護と万一の氷点下に備えている。
無事に終了してほっとしている。