「緑の家」は超高断熱が特徴であるが、最近の当ブログはそのような話題がすくない。住宅では温熱環境という性能(超高断熱)は様々な必要性能の一つで有り、耐震性や耐久性にと同レベルにあるのではない。比べれば一つ下がって見る性能だと思うから最近の話題は耐久性、耐震性が多い。今回の話題はその耐久性のことである。
春が近づくと「シロアリの群飛」が気になる。シロアリは普段人の目の届かないところで潜んで木を食べるのであるが、5、6月頃郡飛する事でシロアリの存在を知る家がほとんどである。建て主さんに恐れられるシロアリであるが、関東を除く東日本では(ヤマト白アリでは)、雨漏りがなければ耐久性に致命的な影響を及ぼす事はあまりない。しかしその数の多い群飛をみると生理的に受け付けられない事が嫌われる。
過去20年くらい前からシロアリと基礎断熱などをメインにした記事がこの日経ホームビルダーでも散見され始めた。
今回のシロアリの情報は過去記事とあまり変わりないが、床下エアコン暖房を採用するために基礎断熱を初めて行う設計者もいるだろうから、定期的に取り上げるのはよいことである。
今回のテーマは「ベタ基礎でも蟻害が発生」、「時代の流れはレスケミカル」とのこと。
衝撃な写真もあるので是非この書籍を手にとってご覧頂ければと思う。
内容をかいつまむと
1.ベタ基礎での蟻害の8割は玄関先と勝手口
2.ベタ基礎の隙間から浸入
3.広がる(ベタ基礎でも)基礎断熱の被害
となる。
今後増えると思われる被害として3.の基礎断熱の被害で紹介している「化粧モルタルと外断熱材の隙間が蟻道になること」である。断熱材をシロアリは食べ物としないが、蟻道としてかじる事はよく知られている。よって断熱材が無くなるまでかじる事はないが、表面モルタルによって隠された蟻道で、シロアリが浸入された部分の特定を難しく対応がやっかいになる。下は化粧モルタルの欠点を書いたブログである。外側に断熱材が貼られていると剥離隙間よりやっかいになる。
白アリ全般↓
https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/?s=%E7%99%BD%E3%82%A2%E3%83%AA