船橋市坪井町の家 配筋検査

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これで8時台の東京行き指定席。終点までかわりなかった。

今日は配筋検査のため東京経由で千葉県の船橋市に伺った。その行きの新幹線指定席は、今でもガラガラである。平日はビジネスで一番使いそうな時間なのにやはり影響はまだ大きい。怖がらず普段の活動をそろそろ行うべきと私は思うが、責任を負う人はそれを怖がる。気持ちは理解できるが・・・。

坪井町の家は、耐震等級3取得の長期優良住宅である。耐震性にまして風が強い地域なので耐風等級2が耐震等級3を上回ることが、家の形状によっては当然起こりうる。今回も屋根勾配が普通ではあるが切り妻でY方向面積が大きいため耐風等級2の方が厳しい。つまり地震力より台風時の力が大きいことなる。一方X方向は地震力が風力より大きい。一般的に地震力ばかり気にされる住宅業界であるが、実は耐風等級2のほうが耐震等級3より重要な家形状が多いのである。

 坪井町の家の構造計算結果 令82条の場合は赤楕円が最高値となる(上が2階下が1階の建物に作用する力)。
坪井町の家の構造計算結果 令46条 2階Y方向の結果。1階も同様の結果。(検定値は1に近いほうが余力がない事になる)。

「緑の家」の基礎は一見スペックオーバーな感じを受ける人が多いが、様々な建設会社さんとお話しすると、逆に洗練されていると感じる。それは一階耐力壁以外の間仕切り壁下にはほぼ土台はなく、基礎もない。だから基礎の打ち合わせの時に、間仕切壁下の基礎は必要ないのですか?・・・との質問を受けた。

確かに基礎がなければその間仕切壁はスラブ上に直接設置するので不思議な感じがするのだろうが、間仕切壁は上部荷重を受けていない、準耐力壁にも算入していないので構造計算をする立場から見ると床の束とほとんど変わりない。床束に基礎がないように間仕切壁も壁の重さと床関連の荷重を考えるだけでよい。べた基礎の場合はスラブに上からかかる荷重は特殊な場合を除き安全側になる。「緑の家」の基礎は減らせる部分は全て無しとして構造区画をつくる。よってシンプルな区画割になることがほとんどとなる。

いつものフラットベタ基礎。シンプルで合理的。今回はユニット鉄筋なので継ぎ手がいつもより多く、位置もやむ得ないところ。

千葉県でよくお問い合わせを受けるのが

「基礎屋さんが一体打ち込みはできないと言う」

・・・事であるが、今回見積もりをして頂いた複数社さんにおいてはその指摘は一度もなかった。いつも言っているがそれは当たり前で、建設会社さんは基礎一体打ちをできる基礎屋さんを探せば済むことなのだが・・・。

今回の基礎屋さんも最初は「難しい」と言っていたが、今日の様子を見る限り全く問題なかった。一発打ちがはじめてでも、しっかりした基礎屋さんなら特にできるということ。ではなぜ反対するか?色々な事情がありだろうが、結局は自身の都合で、建て主さんには関係ない理由だろう。

配筋チェックでは特に問題ない。しっかりできている。打ち込みは来週・・・また船橋市へ伺う予定である。

ところで・・・いつも東京で思うビルの大きさ、スケール感。この下は歩道があるが、大地震が来たときにこのガラスが一枚も割れずにいたならそれは凄いこと。

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