リチウムイオンポリマー電池が一般家電で見るようになってから15年くらい。小さくて薄く出来る形も手伝って、今やスマホをはじめ小さなパソコンには必須の電池である。しかも最近はEVに大型電池として搭載もされる電池の主役。
ところが・・・
6年前に購入した「MSI」の高性能ノートパソコンGS70が突如変形した。移動した時に外力がかかって変形したのかと当初思ったが、一日ごとに形が変わり変形が進む。しかも時折「パキ、パキ」と不気味な音をたてる。その現象見て
「ああーリチウムイオンポリマー電池か」
と思い直ぐに電源を抜いた。実はこんな状態でもいつもどおり動き、USBもしっかり正常動作するのである。
このパソコン・・・4年くらい前から電池が充電することがほとんど出来ず、いつも電源をさしっぱなしでデスクトップ代わりに使っていた。ここ2年は新たなノートパソコンになったのでほとんど使用することはなかったが、訳あって最近再び電源を繋ぎつかっていた矢先のことだった。
このまま放置するのは危険なのでこのリチウムポリマー電池をパソコンから取り出すと・・・異様なまでに膨らんだ電池。
そういえば数年前にスマホでも電池の破損が問題となっていたメーカーがあったが、流石にこれをみると恐ろしい。
リチウムイオン電池は電圧も高く、効率も良いのでいまや電池の花形である。その一方制御が難しく、品質が悪いと上のように膨らんで最悪発熱焼損する事が報告されている。今回のノートパソコンは一応メーカー製の純正のままの電池。3年で充電不可になり6年で破損する・・・蓄電池は難しい。
メーカーに写真をお送りし、修理可能かと聞くと、「5から8万かかる。電池がないかも・・・」と修理が無理な回答。従っていつもように自身で直す事にした。
ソーラー発電の買い取り価格も下がり、家庭用で今の主流は夜に安価な電力を蓄電させて、高い日中はソーラー発電と蓄電池でまかなうシステムとのこと。「緑の家」ではまだこの蓄電池システムを導入したものは「上山の家」くらいである。しかも上山の家の蓄電池の利用主旨は、万一の大停電時のバックアップである。ほとんど業務のような理由。上の事を体験し考えると蓄電池のシステムが経済的にはっきりよいとはまだ言いがたい。
コメント
私の経験では、リチウムイオン電池は満充電での保存は劣化する場合があります。また、満充電の状態でAC接続していると、本体の充電制御回路およびバッテリパック側のセル制御回路がプアだと、リーク等で充電電流が流れ続け過充電状態が続きバッテリーの劣化を招きます。最悪の場合は発火もありうるので注意が必要だと思います（リチウムポリマーは発火までは至らないと思いますが）。私の国産ノートPCも数年前に発火事故で満充電の容量を80%に制限するファームウェアが配布されました。ご参考までに。
hachikoku様
コメントありがとうございます。
当スマホは3年目入って突然電池容量が減るようになりました。買い換えさせるためにそのくらいに設計されているのであればよいのですが、それがこの電池の絶対的な寿命なら・・・まだまだ家庭用蓄電池は難しいです。
御無沙汰をしております。いつもブログは拝見しておりました。
上山の家のことが話題になりましたので、現在の使用状況も含めご報告いたします。
偶然、私もMSIのパソコンを所有していて（GS60ですが）やはり、同様に
バッテリー部分が膨らんできて、先生のように修理する力量が
ありませんで廃棄といたしました。
本題の蓄電池システムですが、4kwhの容量ですので、日常の生活ではものの数時間で
消費されてしまいます。太陽光は現在の梅雨時では発電して1kwhいくかどうかですが、
カラッと晴れますと5.5kwh程度で発電して、売電してくれています。
非常時のバックアップになるかどうかは季節にも左右されるかとは思いますが、
無いよりはましかと考えております。今後蓄電池の値段が劇的に下がれば、
導入される方も増えるかとは思います。ちなみに以前先生にお話ししていた
中古のリーフ購入ですが、つい数か月前に購入いたしました。しかし、リーフの蓄電池を
自宅の充電池として使用するV2Hの価格がこれまた高く（工事費などを含めますと）
とても、現在のシステムを入替してまで導入する気にはなれず、純粋に乗用車として
使用しております。
コメントありがとうございます。
GS60だったとは知りませんでした。やはりバッテリーに問題があるシリーズだったのでしょう。
リーフと連携した暁にはまたお教えください。楽しみにしております。