原村の家 長野県

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敷地配置図の模型 1/100。

長野県原村に計画中の「緑の家」の模型が完成した。

実際の敷地風景。春で芽吹きの時に敷調に伺った。この豊かな敷地に「緑の家」を計画する。

多雪地域ではないが85cmの積雪がある地域。耐震等級3でUA値が0.2W/m2Kを目標としている。敷地面積は1000m2(300坪)と比較的大きい。

実は今回模型を遠方にお送りするにあたりこの敷地を1/50で製作するとA1くらいの段ボール箱が必要となり、まるで大画面TVのような梱包になってしまうので現実的ではない。とは言っても1/100の建物模型では、内部の空間作製が難しい・・・。そこで敷地に対する建物配置とアポローチ雰囲気を1/100で作製し、別に建物のみ1/50で作製するという初の試みである。

模型は2つ有り左は敷地配置図、右は建物模型となる。

当然お送りする箱は2つになり比較するとこのくらいの建物の差が出来る。当然だが2倍の寸歩差は体積で8倍にもなるからあたりまえ。

敷地配置模型は1/100。高低差4mあるが、敷地も広いのでそんな高低差に見えないのが怖い。木々が主役となるロケーションであり、建物はできる限り無難にシンプルにまとめる。
建物は1/50であり内部空間の雰囲気はわかる。南北に長い建物形状で軒の出は1600mmにもなる。

でもそのおかげで建物の雰囲気はよくわかり、この選択で良かったと思っている。この建物の大きな特徴として屋根とトーメイの引き込みサッシのある半外空間のデッキの存在。このデッキで七輪を使って料理するとのことで、サッシによって仕切られるからこそ排気計画もしつつ、真冬以外は使えるバルコニーにする。この七輪料理というのがとても共感でき、私も若鶏の丸焼きを七輪で行うという「七輪派」として自負している。

七輪で真冬に若鶏の丸焼きをつくることが「て・こあ」での12月下旬の行事となっている。

敷地は高低差4mで、必然的に高床式のような建物になり、そのため高地にありがちな夏期の地面から這い上がる湿気からも少し有利となる。長野の高地(標高800m以上で原村の家は1300m)では夏期の明け方数時間はRH(相対湿度)は軒並み100%となり何時も靄がかる。そう考えると「緑の家」の特徴である、夏は全館除湿が最大限生かされる。当然断熱性能はAsグレードでUA値0.2W/m2Kを目指す。

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